激しい視聴率競争が繰り広げられる朝の情報番組。トップを走るNHK『あさイチ』に、井ノ原快彦&有働由美子の名コンビ卒業という大きな変化が起こる中、20年目に突入したフジテレビ系『とくダネ!』(毎週月~金曜8:00~)に、『みんなのニュース』を担当してきた伊藤利尋アナウンサーと、『めざましテレビ』『ノンストップ!』を担当してきた山崎夕貴アナウンサーという看板アナが加入した。
インタビュー前編では、新天地の番組に臨む心境を聞いたが、この後編では今後の意気込みに加え、お笑い芸人・おばたのお兄さんと結婚したばかりの山崎アナに対し、筆者と伊藤アナが新婚生活の様子に切り込む展開となった――。
※山崎アナの「崎」は、正しくは「立つ崎」
お互いのアドバイスは絶対しない
――遅くなりましたが、ご結婚おめでとうございます! 夫のおばたのお兄さんは、『とくダネ!』を見て感想を言ってくれるんですか?
山崎:なかなか忙しくて、見られてないみたいなんですけど、1週目は、私が思った以上にできなくて、そしたら「夕貴ちゃんは求めてるレベルが高いから、きっと大丈夫だよ」って励ましてくれました(笑)
伊藤:何言っちゃってるんだよ(笑)
――いいですねぇ(笑)
山崎:彼は仕事の開始が遅くて、夜も遅くまで帰ってこないので、私が家を出るときが、彼の寝る時間なんです。おかげさまで最近は営業で地方の仕事が多く、忙しくしてるんですが、朝のその時間しか会えないんですよね。
伊藤:今日はお兄さんになんて言われたの?
山崎:「いってらっしゃい」って言われましたよ(笑)。あと、昨日届いたダイニングテーブルが、朝起きたら組み立てられていたので、「さすがっ!」っていう会話をしました(笑)
――平和ですね(笑)
伊藤:山崎からお兄さんにアドバイスをすることはないの?
山崎:そこは絶対に言わないです。だって反対に、向こうが私のプレゼンに関して何か言ってきたら、やっぱり腹が立つじゃないですか。「あそこ分かりにくかったよ」とか言われたら、「分かってるよ!そんなの」って思いますよね(笑)
――中村光宏・生野陽子アナ夫妻は、自分の専門分野以外について指摘し合ってると言っていました。
山崎:私は絶対嫌です! 同じ職業じゃないから、そこは楽ですね。
――そのあたりって、芸人の妻の先輩アナである松村未央さんや中村仁美さんとお話しすることもあるんですか?
山崎:そうですね。中村仁美さんは、(さまぁ~ずの)大竹(一樹)さんのスケジュールさえ把握してないって言ってましたし、未央さんも何も言わないって言ってます。それくらいのほうがいいですよね。私は家に帰って『とくダネ!』のビデオを見て勉強してても、そっとしてもらっています。ただ、良かったところだけは褒めてくれるんですよ! 「有働(由美子)さんの(NHK退局の)FAXの読み、うまかったよ」って言ってくれました(笑)
(全員爆笑)
2人でバラエティ番組も!?
――伊藤さんは、これからどんどんバラエティにも復帰されるんですか?
伊藤:お世話になった『とんねるずのみなさんのおかげでした』も終わってしまいましたし、『ネプリーグ』『VS嵐』『IPPONグランプリ』も、後任のアナウンサーが頑張っていますので、みんながハッピーになるように…と思います。今回の『とくダネ!』と同じように、バラエティの現場が「一緒にやりましょう」と言ってくれたら、また新しいことをやりたいなと思いますね。こんなことできたら面白いんじゃないかと取り組んで、ブラッシュアップしていって、結果が伴ってくるというのが、テレビをやっていて一番楽しいことですから。今、フジテレビではそんな経験ができている人が自ずと少なくなっているので、そういう風になればいいなと思います。
――今のバラエティのご担当は『ジャンクSPORTS』と『なりゆき街道旅』のナレーションですから、カメラの前に出てくる伊藤さんも見たいです。
山崎:バラエティの伊藤さんは、私も好きなので見たいですね。一緒にやりたいです。このタイミングで一緒に出ると、"とくダネ!感"が過ぎますかね?
伊藤:でも、高島(彩)とは、よく一緒にやってましたよ。『めざましテレビ』の本番が終わって、そのまま移動してバラエティを撮るとか。高島はその間に、別のもう1本をこなしていたりしてましたけどね。
――山崎さんも、お忙しいんじゃないですか?
山崎:特番が入ると忙しい週もあるんですけど、やっぱりバラエティもやりたいんです。私、採用試験で「バラエティをやりたいです」と言って入ってきたので(笑)
――普通はニュースや情報番組を志望する人が多いですから、珍しいですよね(笑)
山崎:具体的に何をやりたいというわけじゃなくて、ふわっとバラエティをやりたいですって言ってました(笑)。今思うと、言う勇気もすごいですよね。怖いもの知らずでした(笑)
――『とくダネ!』をやるようになると、『ワイドナショー』の進行にも生きてくることがあるんじゃないですか?
山崎:あります、あります! すっごいあるんですよ。これまで『ワイドナショー』で資料を見ても、分からない部分を勉強しなくちゃいけないことがあったんですけど、「はいはい、これね!」みたいな(笑)