バンダイが展開するガンプラ「リアルグレード(RG)」シリーズより、商品化が発表されていた2018年4月発売「RG 1/144 トールギス EW」(2,700円/税込)の詳細情報が公開された。「モビルスーツ(MS)が現実世界に実在したら」というコンセプトのもと考証を行い、その"リアル"を追求する「RG」だけに、「トールギス」の機体としての魅力が深堀りされたアイテムになっている。
「トールギス」は、約23年ぶりとなるテレビ再放送も話題となっているアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場するMS。キット化にあたり『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』版が「マスターグレード(MG)」で発売されていたが、今回新要素を加えて「RG」でリリースされることになった。
同機の特徴といえば、劇中で「殺人的な加速」と評されるスピードを生み出す背部の「スーパーバーニア」。これにより「トールギス」は規格外の機動性と運動性を実現していたが、同時に一般的なパイロットでは操縦に耐えられないほどの肉体的な負担を生じさせたため、量産されるには至らなかった。その後は、天才的な操縦技術をもつゼクス・マーキスが搭乗したことで、やっとその本来の性能を発揮し、以降はガンダムたちと互角に渡り合う活躍を見せている。
「RG 1/144 トールギス EW」では、「スーパーバーニア」の驚異的な性能を実現するため、劇中では描かれきれなかった内部構造を「RG」オリジナルギミックとして考察。「MG」を超える展開により、"高い機動性と運動性"という設定により説得力をもたせる機体構造を作り上げている。
「トールギス」の最大の武器である「ドーバーガン」にはカートリッジ交換、ブローバックのギミックを搭載、さらにグリップ可動により自由なポージングを実現するなど仕様を追加。そして、この超大型の武装「ドーバーガン」を片腕で使用する劇中設定をキットでも実現するため、腕部の構造を新たに考証し、各部にロック機構を採用することで装備時も安定したポージングを可能にした。
加えて、1/144スケールという「RG」定番のサイズながら、設定全高17.4mの「トールギス」の複雑な構造を、インサート成形技術を使用して再現。情報密度の高さを維持しながらも、組み立てやすさを実現している。
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