イタリアのフェラーリは、ジュネーブモーターショー(スイスで3月6~18日に開催)にて「488 Pista」を世界初公開すると発表した。フェラーリV8スペシャルシリーズの最新モデルであり、これまで以上にモータースポーツの技術が投入されている。

  • フェラーリ「488 Pista」

「488 Pista」はFIA世界耐久選手権への参戦経験と、フェラーリ・チャレンジ・ワンメイクシリーズの25年におよぶ経験をもとにして誕生した。ボディは最新の軽量化ソリューションにより、「488 GTB」に比べて90kgも軽量な1,280kg(乾燥重量)となっている。

エンジンは2016年・2017年にインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの総合優勝を受賞したターボユニットを大幅に進化させた、フェラーリ史上最もパワフルなV8エンジンを搭載する。インコネル製エグゾーストマニホールド、軽量のクランクシャフトとフライホイールといった「488 チャレンジ」から採用されたソリューションに加え、チタン製コンロッドやカーボンファイバー・インテークプレナムなどの装備を追加し、最高出力は720PSとなっている。

このエンジンは回転速度センサーを組み込んだターボを備えるとともに、最適なエアフローを確保するため、サイドパネルからリヤスポイラーへと流れるエアインテークラインを採用した。これにより、すべての回転域で「488 GTB」を上回るトルクを発揮し、そのサウンドもフェラーリならではの音質と迫力を堪能できるものとなる。