光岡自動車は2月23日、フルモデルチェンジした2シーター・オープンの新型「Himiko(ヒミコ)」を発売した。

  • より洗練されたデザインに生まれ変わった新型「Himiko(ヒミコ)」

クラシカルな佇まいを踏襲しつつ操縦安定性を向上

圧巻のロングノーズとショートデッキという異彩を放つフォルムを持ち、一目で「ヒミコ」だと認識できるデザインが印象的な同車両。この度、2008年の誕生以来初となるフルモデルチェンジを行い、その個性的な意匠にさらに磨きをかけて再登場を果たした。

  • 車体寸法は、全長4,580×全幅1,740×全高1,235mm、ホイールベースは2,910mm

先代と比較して、ホイールベースは120mm短くなり、フロントオーバーハングは140mm延長、リアオーバーハングは15mm短縮し、より彫の深さが際立つ立体的な造形に。さらに車高は20mm低くなり、車幅は10mm増。前後の重量配分も大幅に見直し、48:52という最適な“体幹”を得た同車両は、ビジュアルの美しさを保ちながら一段とロー&ワイドな印象を強くした。

  • フェンダーの内外には改良が多数施され、フロント周りの空気の流れが整えられている

また、フロントアンダーカバーとフェンダーサイドパネル内部を翼断面形状としたことで、高速域でのダウンフォースを高め、操縦安定性も飛躍的に向上しているとのこと。ソフトトップを採用するなど、不要なぜい肉をそぎ落とす工夫も随所にちりばめられており、先代からは80kgの減量に成功している。

  • ビンテージカーに見られる外付けトランクをイメージしたリアデザイン

ヘッドライトやテールランプ、フロントグリルなど、先代から継承している部分も多く残されている中で、最も目立つ外観の変化はリアビューではないだろうか。外付けのトランクを思わせるボックスが取り付けられることで、クラシカルな雰囲気がさらに引き立ち、リアデザインを引き締めている。

  • ベースは「NC ロードスター」から「ND ロードスター」へと変更

同車両はマツダ「ND ロードスター」をベースとし、最高出力96kW(131PS)/7,000rpm、最大トルク150Nm(15.3kgm)/4,800rpmを発揮する直列4気筒1.5リッター直噴ガソリンエンジンを搭載している。グレードは「S」、「S Special Package」、「S Leather Package」、「RED TOP(特別仕様車)」の4種が用意され、全グレードで6速MTが選択可能。「S」以外のグレードには、マツダの減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」と、アイドリングストップ機能「i-stop」を備えている。

  • 新型「ヒミコ」のインテリアデザイン

デコレーションパネルやセンターコンソールリッド、ドアトリムなどのオプションはアルカンターラが用いられており、インテリアからもプレミアム感を味わえる。

  • エターナルブルーマイカ

  • セラミックメタリック

カラーバリエーションは、エターナルブルーマイカ、アークティックホワイト、セラミックメタリック、ジェットブラックマイカ、パッションレッドメタリック、マシーングレープレミアムメタリック、スノーフレイクホワイトパールマイカの全7色をラインナップ。

価格は、ベーシックな「S(6MT)」グレードが461万円~、オートライトシステムなどの装備が追加される「S Special Package」がMT 489万円~/AT 504万円~、車線逸脱警報システムなどの安全運転支援機能も搭載した「S Leather Package」と特別仕様車の「RED TOP」がMT 542万円~/AT 554万円~となっている。

これだけの個性を実現するにはやはり製造工程も複雑であり、同車両は月に2,3台しか生産することができないという。エコカーへの関心が高まる中、あくまでも格好良さで勝負していくという姿勢を見せる同社に共感を抱く人は、ぜひともその目で同車両を直接チェックしてみてほしい。

※価格は全て税別