ビジネスシーンでよく聞く「ローンチ」という言葉。正確な意味を知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回は「ローンチ」の意味や使い方、「リリース」との違いを解説します。
「ローンチ」の意味とは
「ローンチ」とは、新しい商品やサービスを世に送り出すことを意味します。日本語では、「立ち上げること」「新たに始めること」「公開」「開始」「発進」といった意味に該当します。
「ロンチ」や「ラウンチ」と表記されることもありますが、一般的には「ローンチ」とされています。
「ローンチ」と「リリース」の違いって?
「ローンチ」の同義語の一つとして、「リリース」が挙げられます。
「リリース」も「開放する」「発表する」「公開する」という意味があり、「ローンチ」と共通していますが、使う対象に違いがあります。
「リリース」は、「新曲をリリースする」という使い方があるように、情報や曲など、無形のものに使用されることが多いです。一方で「ローンチ」は、製品やサービスを対象に使用される傾向です。そのなかでも特に、IT業界でのサービス開始時に使用されます。
「ローンチ」の使い方・例文
ここでは、「ローンチ」の使い方や例文を解説します。
「ローンチ」の使い方
もともとは、「WebサイトやWebアプリケーションを新たに公開する」場合など、IT業界を中心に使われることが多かったようですが、現在では「新しい商品やサービスを開始する」場合に用いられることが多く、さまざまな業界で使われています。
「ローンチ」の例文
- 「A社が来週、新サービスをローンチするようです」
- 「先日ローンチされたアプリがとても便利だ」
- 「同機のローンチタイトルには何を予定している?」
- 「先月ローンチした製品の反響はどうですか?」
- 「プロダクトローンチによって、一日で1,000万円を売り上げた」
「ローンチ」の関連語
ここでは、「ローンチ」の関連語を紹介します。
ローンチタイトル
新しいゲーム機を発売する時に、同時に発売されるゲームソフトのことです。「ローンチソフト」や「同時ソフト」などと言われることもあります。ゲーム機は、ソフトがなくては出来ません。そのため、ローンチタイトルは、新型ゲーム機の売れ行きを大きく左右する要素と言えます。また、ローンチタイトルの開発が遅れると、ゲーム機自体の発売日にも影響を及ぼします。
ローンチカスタマー
航空機メーカーが新たな航空機の開発や製造に踏み切れるよう、その後ろ盾となる顧客のことを指します。ここで言う顧客とは、一般的に航空会社となります。航空機の開発には膨大な費用がかかります。そのため、構想段階で航空会社に新たな旅客機や貨物機の需要を打診し、製造開発に十分なだけの発注をしてもらいます。
プロダクトローンチ
商品を爆発的に販売するための手法のことです。発売の数ヶ月前から情報を小出しにすることで、顧客の購買意欲を最高潮に高めておき、発売日に一気に売れるようにします。
最も分かりやすい例としては、映画の宣伝が挙げられるでしょう。宣伝のために制作されたトレーラームービー(短い予告編)や、出演者による宣伝活動、公開直前の試写会など、さまざまな形で少しずつ情報を公開することで映画への期待値を高め、公開日に一気に集客します。
心理学を利用したプロダクトローンチは「最強の集客手法」とも言われ、その効果は絶大です。
「ローンチ」の意味や「リリース」との違いを理解してビジネスに活かそう
今回は「ローンチ」についてご紹介しました。
世界中で、新たな製品が毎年のようにローンチされています。さまざまなことがスピーディに変化していく現代、ビジネス用語もまた、次々と新語が誕生しています。ビジネスの世界で取り残されてしまうことのないよう、ビジネス用語の正しい意味と使い方を、しっかりと頭に入れておきましょう。