相模鉄道の新型車両20000系が11日から運行開始し、営業初列車となった横浜駅10時30分発、特急海老名行の発車に合わせ、横浜駅3番線ホームにて出発式が行われた。新型車両20000系は当面、同社の他の車両と同じく相鉄線内での運行となる。

  • 都心直通用の新型車両20000系がデビュー。相互直通運転の開始まで、当面は相鉄線内で運行される

新型車両20000系は2022年度下期に開業(予定)する相鉄・東急直通線で使用予定。今年度は7000系の代替として1編成導入された。相鉄グループ「デザインブランドアッププロジェクト」の統一コンセプトを反映した初の完全新造車両であり、濃紺色「ヨコハマネイビーブルー」で塗装した外観、落ち着きのあるグレーを基調とした内装、時間帯で色調が変化する調色調光式のLED照明、優先席の一部に導入した「ユニバーサルデザインシート」などが特徴。高齢者や子育て世代にも配慮した新型車両だという。

出発式では相模鉄道代表取締役社長、滝澤秀之氏が挨拶し、新型車両20000系について「東急東横線などに乗り入れるため開発し、我が社にとって約9年ぶりの新型車両となります。さまざまな工夫を行い、各車両に車いす・ベビーカーを入れられるフリースペースも用意しました。お客様のご意見を反映し、車内の鏡も復活させています」と紹介。新型車両の導入で相互直通運転に向けた準備を進めるとともに、「沿線の皆様にさらに愛される相鉄となるよう努力したい」と滝澤氏は述べた。

新型車両20000系は10時16分頃、横浜駅3番線ホームに入線。これに合わせ、滝澤氏や特別ゲストの地元小学生らによる新型車両デビュー記念のくす玉割りが行われた。その後はテープカットや乗務員への花束贈呈も実施。相鉄線横浜駅長とゲストの小学生たちが出発合図を行い、10時30分頃、20000系の営業初列車が横浜駅を発車した。

  • 新型車両20000系が横浜駅3番線ホームに入線。その直後に新型車両デビュー記念のくす玉割りが行われた

  • テープカットの後、ゲストの小学生たちから営業初列車の乗務員へ花束贈呈。相鉄線横浜駅長と小学生たちによる出発合図も行われた

新型車両20000系の運行スケジュールは相鉄グループのサイト内で公開されている。営業運転を開始した2月11日の運行番号は「45」。相鉄本線・いずみ野線にて、特急・急行・快速・各停の各種別で運行予定となっている。