小林親弘(左)と白石晴香(右)

2017年12月16日・17日に幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ 2018」だが、17日には2018年4月からのTVアニメ放送が決定している『ゴールデンカムイ』のステージイベントが実施された。

イベントには、メインキャストの小林親弘(杉元佐一役)と白石晴香(アシ(リ)パ役)、原作編集者の大熊八甲氏が登壇した。会場に集まった大勢の観客を前にした小林は、開口一番「緊張しています」とイベントに臨む心境を告白。一方の白石は「白石役の……なんて冗談は置いておいて」と自己紹介を切り出し、観客の笑いを誘うひと幕も。本作にとって初のステージイベントは、そんな対象的なキャストの第一声で幕を開けた。

登壇者の紹介が終わると、いよいよトークショーがスタート。元々原作コミックの愛読者だったという小林は、PVを初めて観たときの感想を聞かれて「感動しました!」と興奮気味にコメント。白石も「作画が素敵で流れている音楽もすごく格好良かったので、この映像にセリフを入れられると思うとドキドキ感で一杯でした!」と語り、二人の発言からも映像の仕上がりに対する強い手応えを感じられた。さらに大熊氏は作中の動物や広大な自然も手を抜かずに映像化しようとするスタッフの熱意を讃え、「期待してください。見どころはすべてです!」とアピール。関係者からの賞賛の声に、観客の期待も大きく膨らんだことだろう。

場の雰囲気が温まったところで、トークは原作のお気に入りシーンの話題に。まずは小林が「扉絵だとアシ(リ)パとアザラシが協力して戦っていたのに、実際にはアシ(リ)パがアザラシを殴っていたシーン」と答え、会場が大きな笑いに包まれる。続いて白石は、杉元の死を想像したアシ(リ)パが泣き顔になって「死ぬな杉元ッ!!」と叫ぶシーンをセレクト。「普段のアシ(リ)パは凜としているけれど、やはり女の子なんだなと思います」と、自身が抱くアシ(リ)パの印象についても語った。二人のお気に入りのシーンがアニメにも登場するのか、原作ファンならずとも気になるところだ。

イベントの中盤では、原作者である野田サトル氏からのメッセージも紹介された。スタッフから杉元役の声優について希望を聞かれた際、アニメに疎いせいで「一番人気のある方に頼んでください」と返答したという野田先生。ところが、実際には経歴に関係なく本当に杉元のイメージにピッタリな小林さんが起用されたと知り、スタッフの本気度を感じるとともに、そのときのそっけない自分の返答を恥じたそうだ。一方のアシ(リ)パ役については、オーディションの音源に「ウンコ」というセリフが入ったものが4つもあり、何十人ものウンコを聞かされているうちに投げやりになったことを暴露。しかし最終的に決定したキャストに寄せる野田先生の信頼は厚く、メッセージの最後は「『ゴールデンカムイ』のアニメが小林様と白石様の経歴に花を添える作品になれたならば幸いでございます」と締めくくられた。

続いて行われたのは、原作に関する二択クイズ。1問目から順調に正解を重ねていく2人だったが、3問目で雲行きは怪しい方向に……。「白石(由竹)の異名は何か?」という問いに用意された選択肢は、「明治の脱糞王」と「明治の脱獄王」。答えは言わずもがなだが、小林から何かを期待するような視線を感じ取った白石は、ここであえて「明治の脱糞王」を選択するという行動にッ! クイズには外れたが、二人の息の合ったやりとりに会場からは笑いと拍手が沸き起こった。

クイズで盛り上がったあとは、原作コミックの公式サイト内にある「確定!本日のごちそう」診断にもチャレンジ。これは選択肢に答えていくと、そのときの気分に合った作中のグルメをお勧めしてくれるというもの。どんなグルメが出るのかウキウキしながら答えていく2人だったが、なんと結果は、罠に掛かった白石(由竹)……。すかさず白石からは、「お前じゃないんだ!」とツッコミが入っていた。

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、最後は小林と白石から観客に向けてメッセージが贈られた。

「今日はたくさんの方に集まっていただき、本当にありがとうございます。原作ファンの皆さんにも楽しんでいただける作品に絶対しますので、心待ちにしていてください」(白石)

「皆さんに満足していただけるように一生懸命頑張ります。TVアニメが4月に放送されますので、どうか楽しみにお待ちください。今日はどうもありがとうございました」(小林)

こうして大盛況のうちに幕を閉じた初のステージイベント。TVアニメの放送に向けて今後もさまざまな展開が用意されているとのことなので、今後の続報にも注目したい。

TVアニメ『ゴールデンカムイ』は、2018年4月よりTOKYO MXほかにて放送開始予定。各詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
(C)野田サトル/集英社