帝都自動車交通はこのほど、トヨタ自動車の次世代タクシー「JPN TAXI(ジャパン タクシー)」の総乗車人数が、10月23日の導入から営業55日目で1万人を突破したと発表した。

  • 帝都自動車交通が導入した「JPN TAXI」

「JPN TAXI」は高齢者や車いす使用者、妊婦や子供連れなどさまざまな人が利用しやすいように、国土交通省が定めたユニバーサルデザインタクシーの認定要件を満たした新型車両。その外観はひと目でタクシーと認識でき、日本の景観との調和も考慮された濃い藍色「深藍(こいあい)」のボディカラーを特徴としている。日本が観光立国となることへの貢献もめざして開発された。

「JPN TAXI」のうち、トヨタ自動車が2020年に向けてラッピングした特別仕様の深藍色限定車が都内主要タクシー会社に24台が導入され、帝都自動車交通ではこのうち3台を導入した。同社ではこの3台を10月23日から運行し、徐々に台数を増加。営業55日目の12月16日で総乗車人数1万人を突破した。なお、12月20日時点で同社の「JPN TAXI」保有台数は20台となっている。

「JPN TAXI」を利用した乗客からは、「低床なので大きく足を上げなくても楽に乗りこめる」「スライドドアのため、入口が広くて乗り込みやすい」などの声が届いており、とくに女性利用者からは「車両の外観が可愛らしい」と高評価も多い。乗務員からは「後部座席はプライバシーガラスなので、外側から窓を覗き込んでも見えづらく、安心してご乗車して頂ける」「車高が高いので、大柄な方や訪日外国人等、身長が高い人も今までより快適に乗車頂けていると思う」と評価されている。

帝都自動車交通では今後も「JPN TAXI」の導入台数を増やす予定で、年度内に50台、2018年度で150台の導入を予定している。