トヨタが運営するクルマのテーマパーク「メガウェブ」(東京・お台場)内の「ヒストリーガレージ」が、1999年のオープン以来初となる大幅リニューアルを行った。今回リニューアルしたのは施設の2階。12月22日にリニューアルオープンした同施設の様子を、早速お届けする。
バック・トゥ・ザ・’60sな街並みと名車の数々
これまで、アメリカやヨーロッパの街並みをイメージした内観だった同施設は、リニューアルにより1960年代の「東京」をイメージした空間に生まれ変わった。施設内に設置された巨大スクリーンには、当時の流行や街の雰囲気がアニメーションで映し出されるなど、昭和の世界観に浸れる仕掛けがたくさん詰まっている。
展示車両も、当時街中を走っていた名車をラインナップしている。国産車がそれほど多くはなかったという時代背景に合わせ、国内外のヒストリックカーを織り交ぜてのディスプレイとなっている。
「キャデラック シリーズ62」の上に設けられたスクリーンには、フォトグラファー・浅井貞彦氏の作品が展開される。作りこまれた世界観の中で、時を超えて今もなお輝き続けるクルマたちを鑑賞しながら、その後ろに見える時代背景やクルマ社会の変遷に思いを馳せよう。
展示車両以外にも見どころ満載!
街並みをよく見てみると、ほかにも気になるポイントがたくさん見つかる。展示されている電化製品や書籍、おもちゃ、カメラなどは、なんと当時のものも多数含まれているのだとか。会場内に流れる環境音も相まって、タイムトラベルはより一層リアリティさを増す。
さらに同施設では、当時流行していたファッションにも触れられる。洋品店を模したブースのショーウィンドウには、「みゆき族」・「ツィギー」・「モッズ」・「サイケ族」と、1960年代を象徴するファッションを身にまとったモデルの映像が流れ、動くマネキンとしてかつてのブームを伝えてくれる。
施設1階には、モータースポーツの歴史を紹介する常設展示や”ドライバーズラウンジ”をイメージしたカフェ、レストアピットなども用意されている。
これだけの見応えで、なんと入場は無料。当時を知る世代はもちろん、知らない世代でも十分に楽しめる内容になっているため、親子3世代で訪れてみるのもいいかもしれない。