トヨタが運営するクルマのテーマパーク「メガウェブ」(東京・お台場)内の「ヒストリーガレージ」が、1999年のオープン以来初となる大幅リニューアルを行った。今回リニューアルしたのは施設の2階。12月22日にリニューアルオープンした同施設の様子を、早速お届けする。

  • ノスタルジックに再現された街に、世界のヒストリックカーが展示される

バック・トゥ・ザ・’60sな街並みと名車の数々

これまで、アメリカやヨーロッパの街並みをイメージした内観だった同施設は、リニューアルにより1960年代の「東京」をイメージした空間に生まれ変わった。施設内に設置された巨大スクリーンには、当時の流行や街の雰囲気がアニメーションで映し出されるなど、昭和の世界観に浸れる仕掛けがたくさん詰まっている。

  • 15×2.5mほどのスクリーンに、昭和の空気感を表現するアニメーションが映し出される

展示車両も、当時街中を走っていた名車をラインナップしている。国産車がそれほど多くはなかったという時代背景に合わせ、国内外のヒストリックカーを織り交ぜてのディスプレイとなっている。

  • フィアット 500D(イタリア/1962年式)

  • マツダ キャロル(1962年式)

  • アルファロメオ 1600 スパイダー・デュエット(イタリア/1966年式)

  • 内装もじっくり鑑賞できるのが嬉しい

  • BMW イセッタ300(ドイツ/1960年式)

  • キャデラック シリーズ62(アメリカ/1959年式)

  • ジャガー Eタイプ ロードスター(イギリス/1967年式)

  • シボレー コルベット スティングレイ(アメリカ/1963年式)

  • メッサーシュミット(ドイツ/1954年式)

  • マツダ コスモスポーツ L10(1971年式)

  • ポルシェ356(ドイツ/1954年式)

  • トヨタ 2000GT(1969年式)

  • スバル 360(1966年式)

  • ホンダ スーパーカブ(1962年式)

「キャデラック シリーズ62」の上に設けられたスクリーンには、フォトグラファー・浅井貞彦氏の作品が展開される。作りこまれた世界観の中で、時を超えて今もなお輝き続けるクルマたちを鑑賞しながら、その後ろに見える時代背景やクルマ社会の変遷に思いを馳せよう。

展示車両以外にも見どころ満載!

街並みをよく見てみると、ほかにも気になるポイントがたくさん見つかる。展示されている電化製品や書籍、おもちゃ、カメラなどは、なんと当時のものも多数含まれているのだとか。会場内に流れる環境音も相まって、タイムトラベルはより一層リアリティさを増す。

  • クールなデザインのヴィンテージ家電が勢揃い

  • お茶の間を再現したブースからは、台所の音が聞こえてくる

  • 1960年代の街並みを映した貴重な映像も見ることができる

  • キャデラック×赤提灯という至極の組み合わせ

  • おもちゃ類も国内外のものを織り交ぜて展示している

  • 当時と同じ値段が表示されたレストランのメニュー

さらに同施設では、当時流行していたファッションにも触れられる。洋品店を模したブースのショーウィンドウには、「みゆき族」・「ツィギー」・「モッズ」・「サイケ族」と、1960年代を象徴するファッションを身にまとったモデルの映像が流れ、動くマネキンとしてかつてのブームを伝えてくれる。

  • ミニスカートブームで日本を席巻した「ツィギー」ファッション

  • カーテンが閉まると……次は「サイケ族」のアベックが登場する

施設1階には、モータースポーツの歴史を紹介する常設展示や”ドライバーズラウンジ”をイメージしたカフェ、レストアピットなども用意されている。

  • モータースポーツヘリテージ

  • カフェ&バー グリース

  • レストアピット

これだけの見応えで、なんと入場は無料。当時を知る世代はもちろん、知らない世代でも十分に楽しめる内容になっているため、親子3世代で訪れてみるのもいいかもしれない。