JR西日本が2018年3月17日に実施するダイヤ改正で、広島県内では可部線で平日朝の運転間隔調整、福塩線で日中時間帯の運転体系見直しなどが行われる。新型車両227系の追加投入も進められる。

  • 可部線可部~あき亀山間は2017年3月4日開業。下り50本・上り49本の列車が設定された

可部線は今年3月に可部~あき亀山間が開業。可部駅発着だった列車はすべてあき亀山駅発着となった。他にも朝夕を中心に緑井駅・梅林駅と広島方面を結ぶ列車が設定されている。来年3月に実施されるダイヤ改正では、平日朝の上り列車の運転間隔が調整されることに。下祇園駅では現在、梅林発広島行が7時32分に発車した後、次のあき亀山発広行が7時48分に発車するまで16分待ちとなっていたが、ダイヤ改正後は朝の通勤・通学時間帯の待ち時間が最大13分に短縮される。

福塩線の電化区間である福山~府中間では、10~14時台に福山~万能倉間の列車が3往復設定されていたが、ダイヤ改正後は13~14時台の1往復のみに。代わって福山~府中間の列車を1往復増やし、同区間をおおむね45分間隔の運転とする。1日あたりの運転本数(井原鉄道井原線への直通列車を除く)は、下り福山発府中行が30本(1本増)、福山発万能倉行が1本(2本減)、上り府中発福山行が28本(1本増)、万能倉発福山行が1本(2本減)となる。

山陽本線は岡山・福山方面と広島方面を直通する一部列車において、列車遅延時の影響範囲の抑制などを理由に直通運転を取りやめる。下りは現行の岡山駅15時9分発・15時23分発・16時17分発・18時10分発の列車が糸崎駅乗換えとなり、上りも同時間帯の直通列車の一部が糸崎駅乗換えに。広島地区では2018年度中に新型車両227系が順次追加投入される予定で、これにともない「土休日の一部快速シティライナーが115系(旧型車両)での運転」(JR西日本広島支社)になるという。

  • 可部線の延伸区間に開業した河戸帆待川駅・あき亀山駅

  • 可部線を走る227系・115系