一眼レフ初心者もまずはこの3ポイントを

一眼レフカメラは、スマホカメラよりもたくさんの機能があり、イイ写真が撮れるもの。しかしイルミ撮影の場合は、逆に「機能に振り回されてしまう」こともある。「一眼レフなのに……」とがっかりすることにならず、さらに楽しくイルミを撮るための、3つのポイントを紹介しよう。

  • ニコンの場合は「S」に設定

    ニコンの場合は「S」に設定。一般的に、イルミ撮影でのシャッタースピードは「1/100秒以下」が適しているとされているが、いろいろと撮って試してみてもらいたい

一眼レフの3ポイント

1)オートをやめてみよう
2)望遠、広角で撮ってみよう
3)色を変えてみよう

(1)オートをやめてみよう
「オート」「プログラムオート」は簡単キレイに撮れるお手軽機能だが、イルミ撮影ではうまくいかない時もある。暗いところを明るく撮るために自動的にシャッタースピード(シャッターが切れる速度)が遅く設定されてしまい、手ブレが起きてしまうことが多い。せっかく撮ってもブレブレでは残念だ。がんばって「シャッター優先」モードを使ってみよう。カメラにより、「Tv」「S」などで表示されている。

  • 撮ってみて暗い場合は、カメラの感度「ISO」を上げておこう

    撮ってみて暗い場合は、カメラの感度「ISO」を上げておこう。「ISO」を大きな数字に設定すればするほど明るくなるが、あまり度を越すと画像が荒くなってしまうので注意が必要だ

  • シャッタースピードで見え方が違ってくる(1/125秒)

    シャッタースピードで見え方が違ってくる(1/125秒)

  • 背景左にある光が玉になって写っている(1/60秒)

    背景左にある光が玉になって写っている(1/60秒)

  • シャッタースピードが速ければ手ぶれは防げるが、速すぎるとイルミがしょぼくなってしまう(1/250秒)

    シャッタースピードが速ければ手ぶれは防げるが、速すぎるとイルミがしょぼくなってしまう(1/250秒)

  • キラキラした雰囲気に(1/80秒)

    キラキラした雰囲気に(1/80秒)

(2)望遠、広角で撮ってみよう
いろいろなレンズを使えるのが一眼レフの利点のひとつ。カメラとセットになっているレンズでも十分にいろいろ撮れる。

  • 望遠は「ぼかし」が楽しい。手前にピントを合わせて背景をぼかしたり、奥にあるものにピントを合わせて手前をぼかしたり

    望遠は「ぼかし」が楽しい。手前にピントを合わせて背景をぼかしたり、奥にあるものにピントを合わせて手前をぼかしたり

  • 広角レンズでイルミを撮るのなら、ビルを入れてみても面白い。この場合もスマホの時と同様、正面だけでなくいろいろな位置で撮ってみよう

    広角レンズでイルミを撮るのなら、ビルを入れてみても面白い。この場合もスマホの時と同様、正面だけでなくいろいろな位置で撮ってみよう

  • ちょっと右にズレてみた

    ちょっと右にズレてみた

(3)色を変えてみよう
カメラに付いている「ホワイトバランス」の設定を変えると写真の色合いが変わってくる。「自動で撮ってみたら、なんか変な色に……」とめげそうになったら、この機能を使ってみよう。ホワイトバランスは「晴天」「曇り」「蛍光灯」などと書かれているが、気にせずいろいろ撮ってみよう。

  • ホワイトバランスオート。実際もこのような色合い

    ホワイトバランスオート。実際もこのような色合い

  • ホワイトバランスを「蛍光灯」にしてみたら雰囲気が変わった

    ホワイトバランスを「蛍光灯」にしてみたら雰囲気が変わった

聞きなれない用語や数字がいっぱいで、難しく思えるポイントもいくつかあったと思うが、とにかく楽しく撮ることが一番。場所によっては、翌年の2月までイルミネーションを続けているところがある。スマートフォン、もしくは一眼レフを片手にイルミめぐりをしてみてはいかがだろうか。

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。