エアバスは現地時間の12月13日、最新客室を装備したシンガポール航空のエアバスA380を引き渡したことを発表した。同機は2018年より新たに運用していく予定のA380機5機のうちの最初の機体となる。

  • シンガポール航空が新たに発注したA380機5機のうちの最初の機体となる

    シンガポール航空が新たに発注したA380機5機のうちの最初の機体となる

シンガポール航空は既存の14機のA380においても最新客室へ改装を実施。既存の14機に関しては2018年後半より改装を始め、2020年までに全機の改装を終える予定となっている。現在、シンガポール航空のA380は、オークランド、北京、フランクフルト、香港、ロンドン、メルボルン、ムンバイ、デリー、ニューヨーク、パリ、上海、シドニー、チューリッヒへ運航している。

  • 6席限定のスイートには、革張りのリクライニング式座席とは別に、独立したフルフラットベッドを備える

    6席限定のスイートには、革張りのリクライニング式座席とは別に、独立したフルフラットベッドを備える

新しいシンガポール航空のA380の座席構成は、4クラス制の計471席、上部デッキにスイート6席、ビジネスクラス78席、メインデッキにプレミアムエコノミークラス44席、エコノミークラス343席となる。全19機のA380の機内装備のための調査・設計・開発および導入にかかる投資額は約8億5,000万米ドルになる。

特に6席限定のスイートは、革張りのリクライニング式座席とは別に、独立したフルフラットベッドを備える。パートナーと隣接するスイートを利用する場合も、各通路の最初の2室のベッドを一緒にし、ダブルサイズの客室とすることも可能。ベッドを使用しない際は、格納してより広いスペースとして利用することもできる。

  • ビジネスクラスは78席

    ビジネスクラスは78席

シンガポール航空のゴー・チョン・フォン氏は、「同社は2007年、世界に先駆けてA380を商業飛行することで、プレミアムフルサービスという新たな航空旅行のサービスを確立することができました。10年後、当社の主力製品と卓越したサービスを集結したA380は依然として顧客に支持されており、非常に肯定的なフィードバックを受けています」とコメントしている。

  • 今回の機体を含め、全5機のA380を受領予定