近江鉄道は16日、解体を目前にした電気機関車を一般公開する「近江鉄道電気機関車特別イベント」を近江鉄道ミュージアム鉄道資料館で開催する。

  • 近江鉄道で活躍した電気機関車(左:ED313、右:ED144)

同社は電気機関車10両を彦根駅構内に留置しているが、老朽化にともない継続的な保存が困難であることから、順次解体予定だという。中でも「ED311」「ED312」「ED315」の3両については今年中の解体が決まったことから、解体前の姿を多くの人に見てもらおうと企画した。近江鉄道が保有する電気機関車がそろう最初で最後のイベントになる。

当日はミュージアム内に留置している電気機関車の後部に貨物用車両「ワ」や工事用車両「ホキ・チ」を連結し、現役当時の姿を再現。解体車両3両はミュージアム外に留置していることから、彦根駅構内を一部開放する。

メインイベントとして、ED31形を用いた汽笛の鳴動とブレーキ操作の体験も実施。先着80名が対象で、10時から近江鉄道資料館前で整理券を配布し、11時から1時間おきに4回、各回20名対象に実施する。また、12月20日発売の記念グッズの先行販売も行う。