旅に出掛けたら、チェックしたいのがご当地グッズ。キヨスクで探すのもいいが、少し矛先を変えれば、知る人ぞ知る魅力的な名古屋みやげを見つけることができる。今回は、ちょっとプレミアムでちょっとニヤリとしてしまう名古屋のおみやげグッズを紹介しよう。

「なごやめし普及促進協議会」のなごやめしPRみやげ。「マグカップ」(1,600円)、「扇子」(1,800円)、「手ぬぐい」(1,500円)

最新のなごやめしPRみやげ

まず紹介したいのは、11月21日から販売をスタートする「なごやめし普及促進協議会」のなごやめしPRみやげ。味噌煮込みうどんや手羽先など、バラエティ豊かな名古屋めしのイラストを、扇子、マグカップ、手ぬぐいに散りばめている。

よく見ると、名古屋めしのイラストを「Traditional」←→「Modern」、「Deep flavor」←→「Light flavor」の4つの指標のマトリックスに落とし込んだデザインになっていて、各料理の歴史やテイストが一目で分かるのも楽しい。

スマホに専用アプリをインストールして商品にかざすと、名古屋めしのできたてアツアツ動画が見られるアッと驚く機能も搭載している。いずれも当面は数量限定販売なので、見つけたら即ゲットを!

AR(拡張現実)機能を搭載し、味噌煮込みうどんや手羽先、鉄板スパなどのアツアツの動画をスマホで見ることができる

●購入できる場所
オアシス21iセンター、名古屋国際会議場、中部国際空港セントレアプラザ

「リブレット名古屋」の名古屋文具

リブレットは名古屋や岐阜などに店舗を構える本と雑貨のセレクトショップ。中でも名古屋駅前の大名古屋ビルヂング内の店舗は、名古屋グッズを多数取りそろえている。

リブレット名古屋(大名古屋ビルヂング3階)

「大名古屋文具店」というオリジナルブランドも展開していて、表紙のツタの模様に名古屋のシンボルの数々をあしらった「ツバメノート」(500円)など、遊び心あるアイテムが勢ぞろい。さりげない名古屋愛で雑貨ファンの心をくすぐり、相手の反応を想像しながら楽しめそうだ。

「大名古屋文具店ツバメノート」(500円)、「せびみ袋」(367円)、「えんぴつ」(64円)、「レターセット」(367円)など

●購入できる場所
リブレット名古屋
住所: 名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング3階
営業時間: 11~21時
定休日: 不定休(大名古屋ビルヂングに準ずる)
アクセス: JR・名鉄・地下鉄名古屋駅よりすぐ

大須商店街で"こてこて"なご当地アイテムを

名古屋で最もにぎわう人気スポット、大須商店街。ここではやはり、大須オリジナルグッズをゲットしたい。大須演芸場すぐ近くの大須おみやげカンパニーなら、メジャーな名古屋みやげに加えて、ここでしか買えない限定グッズと出会えるので足を運んでみよう。

大須観音や大須演芸場などのすぐ近くで、名古屋&大須みやげが豊富にそろう「大須おみやげカンパニー」

「Tシャツ」(2,000円)、「コットンバッグ」(1,000円)、「缶バッヂ」(100円)など種類も豊富。せっかくなので、こてこてなご当地アイテムを買って帰りたいという人にお薦めだ。

「Tシャツ」(2,000円)、「手さげバッグ」(1,550円)など

●購入できる場所
大須おみやげカンパニー
住所: 名古屋市中区大須2-18-20
営業時間: 10~18時
定休日: 水曜日(祝日、8のつく日は営業)
アクセス: 地下鉄大須観音駅より徒歩3分

おしゃれでユニーク、東急ハンズの名古屋みやげ

東急ハンズにも、名古屋みやげコーナーがあるのをご存知だろうか。東急ハンズ名古屋店の8階では、スナックやレトルトなどの食品から雑貨まで豊富なアイテムを取りそろえる。そんな中で注目したいのは、同店オリジナルのTシャツ。スタッフや関係者らがデザインしたものが中心で、観光地のベタ系とは異なり、なかなかおしゃれだったり、笑いのツボを押さえていたりする。

東急ハンズ名古屋店オリジナルブランド「DO NOT BE A MONKEY」のTシャツは2,000円。「トートバッグ」「ナップサック」(共に1080円)

古くて小規模でありながら、飼育員のアイデアで大人気を博している竹島水族館(愛知県蒲郡市)とのコラボグッズも現地とここでしか買えないレアみやげだ。飼育生物のフィギュアのガチャガチャは何と書き下ろしポップ入り。超ニッチなご当地みやげに思わずニヤリとさせられる。

竹島水族館とのコラボグッズ。「Tシャツ」2,808円、「ルート―ト」1,699円、「スケッチブック」734円、「ガチャガチャのアクリルキーホルダー」400円

●購入できる場所
東急ハンズ名古屋店
住所: 名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ内8階
営業時間: 10~20時
定休日: 不定休(ジェイアール名古屋タカシマヤに準ずる)
アクセス: JR名古屋駅よりすぐ

ベタな観光地みやげを選ぶなら、呉竹商事

名古屋城など名古屋の観光地で販売しているおみやげの多くを手掛けているのが呉竹商事。ベタな観光地みやげをあえてチョイスするなら、こんなTシャツやマグネットなどはどうだろう。黒字に金文字やいかつい鯱が躍るデザインは、ハードロックTシャツっぽく見えなくもなく、意外と外国人ウケしそう……(!?)。直接販売はしていないので、各観光施設の売店で探してみよう。

Tシャツは名古屋城、中部国際空港のみでの販売で各2000円。マグネットは名古屋城、中部国際空港、名古屋駅太閤口のエスカ地下隊内のおみやげ店「なごみゃ」での販売で各400円

2017年も年の瀬が近づき、手土産が活躍するシーズン。定番の菓子折りもいいが、たまにはセンスとユーモアにあふれたご当地グッズを持参してみるのも粋かもしれない。

※価格は税込

筆者プロフィール: 大竹敏之(おおたけとしゆき)

名古屋在住のフリーライター。雑誌、新聞、Webなど幅広い媒体で名古屋情報を発信する。名古屋メシ関連の著作を数多く出版。著書に『名古屋の喫茶店』『名古屋の居酒屋』『名古屋メン』『名古屋めし』(リベラル社)、『名古屋の商店街』(PHP研究所)、『東海の和菓子名店』(ぴあ中部支局/共著: 森崎美穂子)などがある。Webガイドサイト「オールアバウト」名古屋ガイド。愛知県や名古屋市などの協同プロジェクト、なごやめし普及促進協議会ではアドバイザーを務める。