トヨタ自動車は14日、軽商用車「ピクシス バン」のマイナーチェンジと、軽トラック「ピクシス トラック」の一部改良を実施して発売した。「ピクシス バン」においては、軽商用車初の歩行者も検知対象とする衝突回避支援システムを搭載している。

「ピクシス バン デラックス"SA III"」(2WD)

「ピクシス トラック スタンダード"農用スペシャル"」(4WD)

「ピクシス バン」のマイナーチェンジでは、衝突回避支援システム「スマートアシスト III」を新たに設定(AT車)し、軽商用車としては初となる歩行者も検知対象とする緊急ブレーキ機能や、夜間での歩行者の早期発見に貢献する「オートハイビーム」などを搭載。縦列駐車時などに左右後方の障害物をブザー音で知らせる「リヤコーナーセンサー」、走行中に強くブレーキを踏んだ場合にハザードランプが同時に点灯する「エマージェンシーストップシグナル」、登り坂でブレーキからアクセルに踏み替える際にクルマの後退軽減に貢献する「ヒルホールドシステム(AT車)」など、安全装備および利便装備を充実させた。

アイドリングストップを全車標準装備したことで、2WD車のJC08モード走行燃費は17.8km/リットルとなり、燃費も向上した。デザインはヘッドランプやフロント / リヤバンパーの意匠変更に加え、LEDランプをオプション設定(LEDパック)するなどして、よりシャープな印象とし、内装はブラック基調で質感を向上させた。外板色は7色に拡大し、うち5色にドアアウターハンドルやコーナーピースの色をボディカラーと同色にできる「カラーパック」をオプション設定した。

「ピクシス トラック」の一部改良では、これまでオプション設定としていた人気の外板色「ブライトシルバーメタリック」を標準設定し、オプションの「カラーパック」には「ファインミントメタリック」を追加した。また、LEDヘッドランプの設定を追加するなど、仕事のパートナーとしての機能性を確保しつつさまざまな好みに応える装備を用意している。

価格は「ピクシス バン」が93万4,200~149万5,800円、「ピクシス トラック」が68万400~122万5,800円(どちらも税込)。