書店には家計簿が並び、年賀状が発売され、クリスマスケーキやおせちの予約が始まり、年末モードに突入してきました。いろいろなことが忙しくなってきますので、手続きなどは早めに済ませておきましょう。

そしてまた、ふるさと納税の駆け込み時期がやってきました。返礼品を選ぶのは楽しいのですが、たくさんありすぎて何を選んだらいいのかわからないという声も。個人的におすすめなのが、必ず消費するお米や日持ちのする飲料や調味料、瓶詰めや乾物です。

一方、肉や鮮魚、果物といったあまり日持ちのしない食材を年末にかかるこの時期に返礼品として選ぶのはリスクがあります。その理由としてはこれからお歳暮の時期と重なるため、冷蔵庫のスペース不足や、一度にたくさんの返礼品が送られてきて消費しきれない、お歳暮でおいしいものが届くので返礼品の贅沢感が薄れてしまうからです。

ふるさと納税でお得に寄附する(画像はイメージ)

ポイント制の自治体に寄附するのもあり

何を選んだらいいのかわからない、でもふるさと納税はしたいという方は、ポイント制を採用している自治体に取りあえず寄附をする方法がおすすめです。

ポイント制とは、寄附した金額分がポイント換算され、ポイント内であれば好きな返礼品を後日ゆっくりと選ぶことができるというシステムです。年内に寄附した分のポイントは年を越してからの交換ができ、寄附金控除は寄附をした年での申告となります。

おおまかなポイント制の利用の流れですが、自治体へ寄附金を入金すると、自治体から返礼品を交換するために必要なユーザーIDとパスワードなどが送られてきます。交換専用サイトでIDとパスワードを入力して、ポイントとお礼の品を交換します。

【ポイント制を採用している自治体例】
・長崎県島原市
・岐阜県大垣市
・長崎県平戸市
・長崎県佐世保市
・茨城県境町
・宮崎県小林市 など

寄附は年内に済ませて、年明けにゆっくりと家族と相談しながら選ぶのもいいですね。

そして、寄附の方法でお得度も変わります。ふるさと納税の寄附金を、クレジットカードで支払うとクレジットカードのポイントが付きます。ただし、クレジットカード払いを受け付けている自治体に限ります。また、寄附者本人名義のクレジットカードで支払う必要がありますので、気を付けましょう。

ふるさと納税はポイントが貯まるポータルサイトでポイントを2重取りがお得。ふるさと納税ポータルサイトはいくつかありますが、利用の仕方によってお得が異なります。

「ANAのふるさと納税」では、ANAマイレージクラブ会員であれば、寄附金100円につき1マイルがもらえます。1万円の寄附で100マイル付与されます。陸マイラーにはうれしい特典ですね。ANAのふるさと納税で紹介している自治体はどこもクレジットカード決済ができるので、マイルとポイントが一緒に貯まってお得です。

「楽天ふるさと納税」では、楽天市場の会員情報を使って寄附ができるので、既に会員になっていると情報登録の手間が省けます。そして、楽天スーパーポイントの付与対象となり、寄附金100円につき1ポイント付与されるので、クレジットカードのポイントと合わせてお得に寄附ができます。

個人的には、ふるさと納税でメジャーになった自治体よりも、あまり知られていないけど頑張っている自治体を探すのが好きです。いくら寄附ができるかは世帯収入と構成によって変わりますので、各ポータルサイトの目安額を参考にしてみるといいでしょう。

※画像は本文とは関係ありません。

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。