マネーフォワードは9月19日、貯金が苦手な人に向けて開発されたという新サービス「しらたま」を発表。iOS向けにアプリ提供を開始した(Androidアプリは現在開発中)。「(しら)ずにお金(たま)っていく」という同サービスだが、どのような仕組みになっているのだろうか。

(しら)ずにお金(たま)っていく新サービス「しらたま」が発表

「しらたま」はどんなサービス?

「しらたま」の発表にあわせて開催された記者説明会には、マネーフォワード 代表取締役社長CEOの辻庸介氏が登壇。「しらたま」について説明した。

マネーフォワード 代表取締役社長CEOの辻庸介氏

同社では2012年12月より自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」を提供している。「しらたま」は、このマネーフォワード(iOS版)または「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」(iOS版)に連携済みのクレジットカード明細を元に展開するというもの。「しらたま」の利用開始と同時に、連携金融機関内に「しらたま」でお金をためるための貯金専用口座(目的別口座)が開設され、アプリ上の貯金箱と口座の残高が連携される。

機能面では、毎日小銭を貯金できる「つみたて貯金」と、買い物のおつりを貯金していく「おつり貯金」などが利用可能。「つみたて貯金」は、毎日の貯金額を設定して自動でメイン口座から貯金専用口座に貯金ができる。「おつり貯金」は、例えば360円の本を購入したときに140円(あるいは640円)を貯金するといったように、意識せずにお金を貯めていくことができる。

辻氏は「マネーフォワードではこれまで"お金の見える化"を進めてきた。しらたまは、そこから一歩進んだ貯金をするためのソリューション。社長直下で開発を進めてきた」と説明する。ちなみに同社でお金に関する不安を調査した結果、上位には「老後・年金」「資産運用」「貯金がない・貯金ができない」があがった。そこで今後は、しらたまと資産運用できるサービスとの連携も考えているという。

サービスのターゲットには、貯金を意識しているけれどできていない層を想定。貯金ができるようになった利用者の、マネーフォワードへの移行も視野に入れている