エン・ジャパンは8月31日、ミドル層専用の転職求人サイト「ミドルの転職」上で実施した「仕事と介護の両立」に関する調査結果を発表した。調査期間は2017年6月30日~7月31日。

約8割が「理解がないと思う」と回答

現職(前職)では、仕事と介護の両立への理解があると思うかと尋ねたところ、79%が「理解がないと思う(何とも言えない、含む)」と回答。それに対して「理解があると思う」と答えた割合は21%にとどまった。

現職(前職)では、仕事と介護の両立への理解があると思いますか?

「理解があると思う」と回答した理由を聞くと、「介護休業・休暇制度など、制度や規則が整っている」が40%で最多。一方、「理解がないと思う」と答えた理由は、「介護に関わる制度や規則が整備されていない」の62%が最も多かった。同社は「仕事と介護を両立する社員向けの社内制度は、企業によって整備状況にバラつきがあることが伺える」と分析している。

介護の必要に迫られた場合、仕事を続けたいと思うか問うと、「仕事を続けたい」と答えた人が圧倒的に多く79%を占め、年代別では50代が最も高く92%に上った。回答者からは「仕事をしなければ介護のための費用を維持できないから」といった経済的な理由を挙げる声が多く寄せられたという。

仕事と介護の両立を見据えて現在備えていることが、「ある」人は22%、「ない」人は78%。「ある」と答えた人が準備していることは、1位「両立できる転職先を探す」(47%)、2位「様々な働き方に対応できるよう、スキルを身につける」(45%)となった。