マンパワーグループは8月3日、労働白書「自分らしい働き方~柔軟性を重視するキャンディデイトたち」を発表した。

柔軟な働き方を求める声が各国で増加

同白書は、日本を含む19カ国の18~65歳の労働者1万4,000人を対象に実施した「求職活動で一番重視するポイント調査」をベースとしたもの。調査期間は2016年10月18日~11月18日。

柔軟な働き方が重要だと答えたキャンディデイトの数

同調査では、「柔軟な働き方」を、「柔軟な出退勤時間」「完全在宅勤務/勤務地自由」「勤務シフトの選択制」「一部在宅勤務」「コンプレスシフト/コンプレストワークウィーク」「リフレッシュ休暇・サバティカル休暇または休職制度」「無制限の有給休暇」「育児・介護休暇」の8種類に定義し、希望する勤務形態などを尋ねた。

柔軟な働き方が重要だと答えたキャンディデイトの割合は、2015年から2016年の1年間に、中国で30%、米国で29%、オーストラリアで21%増加。この背景には、多国籍企業の台頭、労働力人口の構成変化(ミレニアル世代の増加など)など、各国特有の様々な要因があると分析している。

最も希望が多かった勤務形態は、「柔軟な出退勤時間」と「完全在宅勤務/勤務地自由」で同率の26%。次いで「在宅勤務/勤務地自由」が22%、「シフトの選択制」が15%と続き、「育児・介護休暇」「リフレッシュ休暇・サバティカル休暇」「無制限の有給休暇」は各5%だった。

国別にみると、日本は28%が「シフトの選択制」を希望。中国は「リフレッシュ休暇・サバティカル休暇」を求める声が平均の3倍に上った。