JR東日本新潟支社は25日、展望室付きカーペット列車「NO.DO.KA」を使用する今夏の臨時列車について発表した。あわせて車両の老朽化にともない、「NO.DO.KA」が2018年1月中に運用から退くことも明らかに。具体的な運用終了日や今後の運転計画については「別途、お知らせいたします」と発表している。

おもに新潟エリアで活躍する「NO.DO.KA」。来年1月の運用終了が発表された(写真はすべてJR東日本新潟支社提供)

「NO.DO.KA」は2001年に前身の「シルフィード」からの改造により、展望室付きカーペット列車として生まれ変わった。車両形式としては485系(交直流特急形電車)に区分されるが、元々は189系(直流特急形電車)をベースに改造した車両だという。「車両床下にはディーゼル発電機を搭載し、車内の照明や空調に使用する電気を発電しながら、機関車の牽引で架線のない非電化区間を運転したこともあります」と新潟支社。現在は新潟エリアを中心に、臨時列車や団体専用列車として運用されている。

8月1・8日は快速「展望日本海夏休み満喫号」として、往路は新潟駅10時13分発・酒田駅13時16分着、復路は酒田駅14時55分発・新潟駅18時32分着で運行。往路・復路ともに桑川~今川間で速度を落として運転し、笹川流れの車窓風景を楽しめる。全車指定席で運行され、7月25日の時点で指定席は残りわずかになっているとのこと。

8月11日は全車指定席の快速「弥彦山ナイトクルーズ号」として、往路は新潟駅16時4分発・弥彦駅17時37分着、復路は弥彦駅21時45分発・新潟駅22時57分着で運行。8月19・20日には全車指定席の快速「NO.DO.KA もぐら」「NO.DO.KA ループ」が運行され、往路の「NO.DO.KA もぐら」は水上駅12時15分発・越後湯沢駅13時32分着、復路の「NO.DO.KA ループ」は越後湯沢駅13時53分発・水上駅15時15分着。往路・復路ともに「日本一のモグラ駅」土合駅で約20分間停車する。

「NO.DO.KA」の車内。運転席を高い位置に設け、客室を全面ガラス張りとして展望を楽しめる車両構造であることが特徴だった

「NO.DO.KA」が車両の老朽化にともない2018年1月中に運用から退くことを受け、「最後の夏を迎え、フィナーレに向けてカウントダウンの始まった『NO.DO.KA』最後の夏の旅へお出かけください!」と新潟支社は発表している。あわせて「鉄道ファン」に向けて「沿線へ写真撮影にお出かけの際には危険行為や迷惑行為がないよう節度ある行動とマナーの遵守をお願いします」と呼びかけ、「繰り返し事象が発生する場合には今後のイベント列車等の企画・実施の見合わせを検討することとなります」と説明している。