東急田園都市線の臨時特急「時差Bizライナー」が11日から運行開始し、朝6時台に中央林間駅から渋谷・押上方面(東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線経由)へ走行した。東急電鉄の車両5000系による運行で、ヘッドマークが掲出され、行先表示器には「ライナー」と表示された。「時差Bizライナー」は7月21日まで平日朝に運行される。

東急田園都市線を走る臨時特急「時差Bizライナー」。行先表示器に「ライナー」と表示された。7月21日まで平日朝のみ運行される

東急電鉄は7月11日から、東京都が実施する朝の通勤ラッシュ緩和プロジェクト「時差Biz」と連動した「グッチョイモーニング」と総称する取組みを開始した。「グッチョイ」は「グッドチョイス」の短縮形で、東急電鉄が提供する早朝時間帯の多様な選択肢の中から「最適なチョイスを選んでいただく」ことをめざし、命名されたという。この取組みの一環で、「時差Bizライナー」が期間限定で運行されることになった。

臨時特急「時差Bizライナー」は中央林間駅を6時4分に発車し、田園都市線内の長津田駅・あざみ野駅・溝の口駅に停車。溝の口~渋谷間は急行停車駅の二子玉川駅・三軒茶屋駅も含めて全駅通過となり、渋谷駅到着時刻は6時43分とされている。中央林間~渋谷間の所要時間は39分、長津田~渋谷間の所要時間は29分で、ともに朝ラッシュ時間帯の準急と比べて10分以上の短縮となる。「時差Bizライナー」は渋谷駅から東京メトロ半蔵門線に乗り入れ、半蔵門線内は終点の押上駅まで各駅に停車する。

「時差Bizライナー」の使用車両(5108~5008の10両編成)には「時差Biz」「グッチョイモーニング」のロゴマークをデザインしたヘッドマークが掲出され、車体側面にも「グッチョイモーニング」を紹介するラッピングが施された。種別表示はなく、車体前面・側面の行先表示器に「ライナー」と表示して田園都市線を走行。溝の口駅へ向かう時点で、車内の座席はほぼ埋まっていた様子だった。

「時差Bizライナー」に使用された東急電鉄5000系には「グッチョイモーニング」のラッピングが施され、ヘッドマークも掲出された

東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線を直通する「時差Bizライナー」は今後、7月12~14日・7月17~21日の朝6時台に運行を予定している。東急電鉄が実施する「グッチョイモーニング」では、他にも「東急線アプリ」から登録し、平日朝7時30分までに東横線・田園都市線渋谷駅へオフピーク通勤(乗降・通過を含む)を行った利用者を対象に、複数企業と連携した「グッチョイクーポン」を配信するなどの施策が行われる。