労働市場の状況

「一般職業紹介状況の推移」

厚生労働省「職業安定業務統計」の新規学卒者及びパートタイムを除く一般職業紹介状況をみると、2016年平均の新規求人数(男女計)は、月あたり54万1,528人と、前年に比べ2万2,870人の増加(前年比+4.4%)。新規求職者数(男女計)は30万9,232人で、前年に比べ2万4,702人の減少(前年比-7.4%)となった。新規求人倍率は1.75倍(前年比+0.20pt)、有効求人倍率は1.19倍(同+0.14pt)。

高校新卒者の就職状況については、2016年3月卒業者の就職率(2016年3月末現在)は前年比0.2pt増の97.7%。これを男女別にみると、女性(96.8%)が男性(98.3%)を1.5pt下回る結果に。一方、大学新卒者の就職状況では、2016年3月卒業者の就職率(2016年4月1日現在)は97.3%となっており、女性(98.0%)が男性(96.7%)を1.3pt上回った。

労働条件などの状況

「一般労働者の正社員・正職員(以外)の賃金実態」

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(企業規模10人以上)によると、2016年の女性一般労働者の正社員・正職員のきまって支給する現金給与額は、28万1.900円(前年比+1.3%)、うち所定内給与額(きまって支給する現金給与額から、超過労働給与額を差し引いた額)は26万2,000円(同+1.0%)となり、きまって支給する現金給与額、所定内給与額ともに前年を上回った。

また正社員・正職員以外のきまって支給する現金給与額は20万1,000円(同+4.1%)、所定内給与額は18万8,600円(同+4.2%)という結果に。こちらも、きまって支給する現金給与額、所定内給与額ともに前年を上回った。

「常用労働者1人平均月間実労働時間数及び出勤日数の推移」

厚生労働省「毎月勤労統計調査」(事業所規模5人以上)を用いて算出したところ、2016年の女性常用労働者1人平均月間総実労働時間は124.1時間(前年差-0.7時間)、うち所定内労働時間は118.5時間(同-0.7時間)と、いずれも前年に比べて減少となったが、所定外労働時間については、前年と変わらぬ5.6時間だった。

また、平均月間出勤日数は、女性が17.6日(前年差-0.1日)、男性が19.4日(同-0.1日)となっており、男女とも前年に比べて減少した。