南海電気鉄道・泉北高速鉄道は8日、「泉北ニュータウン・トリヴェール和泉と大阪市内間の移動の利便性・速達性・快適性の向上」「泉北地域の活性化」を目的に、8月26日に南海高野線・泉北線のダイヤ改正を実施すると発表した。特急「泉北ライナー」の増発をはじめ、両路線を直通する列車の利便性向上を図る施策を実施する。

特急「泉北ライナー」。泉北12000系を使用して運転される

難波~和泉中央間を結ぶ特急「泉北ライナー」は2015年12月から運転開始し、今年2月には泉北高速鉄道の新型車両、泉北12000系が導入された。停車駅は難波駅、新今宮駅、天下茶屋駅、泉ケ丘駅、栂・美木多駅、光明池駅、和泉中央駅。乗車する際、乗車券の他に特急券(大人510円・こども260円)が必要となる。現在は平日朝に上り(難波方面)2本・下り(和泉中央方面)1本、平日夕方以降に上り5本・下り5本、土休日朝に上り3本・下り3本、土休日夕方以降に上り4本・下り4本が運転されている。

8月26日に実施されるダイヤ改正で、特急「泉北ライナー」は平日朝に上り3本・下り2本(上下各1本増)、平日夕方以降に上り9本・下り9本(上下各4本増)、土休日朝に上り4本・下り4本(上下各1本増)、土休日夕方以降に上り8本・下り8本(上下各3本増)の運転に。平日朝の上り「泉北ライナー」は現在、和泉中央駅を6時台・8時台に発車しており、ダイヤ改正で増発される列車は和泉中央駅7時31分発・難波駅8時8分着となる。「泉北ライナー」を増発することで、より一層の速達性・快適性向上を図るとしている。

南海高野線を走る和泉中央行の区間急行

特急列車以外の南海高野線・泉北線直通列車も、ダイヤ改正を機に時刻変更などが行われる。朝の時間帯には上り(難波方面)区間急行・準急の運転間隔を均衡化。昼間の時間帯に区間急行を増発する一方、夕方以降の時間帯は「泉北ライナー」を除く直通列車を準急に統一し、増発とともに直通列車の運転間隔を均衡化するとのこと。その他、南海高野線では昼間時間帯の急行・各停の接続駅を変更。現在は堺東駅・金剛駅で接続を行っているが、ダイヤ改正後は朝夕の時間帯と同じく堺東駅・北野田駅が接続駅となる。