「超合金魂(GX-03)コン・バトラーV」

バンダイが、かつて超合金ロボに熱狂していた大人のファン層に向けてリリースを行った「超合金魂」では、合体・変形玩具としてのギミックを忠実に再現した上で、アニメ作品のイメージをも損なわぬよう、緻密な開発が行われた。我らの『コン・バトラーV』も1999年に「超合金魂(GX-03)コン・バトラーV」が発表され、その優れたプロポーションとバトルマシン5台合体の完全再現により、かつてのポピニカ・バトルマシンに憧れた大人のファンたちを感動させた。9年後の2008年には、完全新規造形でさらなるクオリティアップを目指したGX-50が発売されている。

「超合金魂(GX-50)コン・バトラーV」

今回の「DX超合金魂」で驚かされるのは、まずその大きさである。「超合金魂」GXシリーズで完成を見た、合体ギミックとアニメプロポーションの両立はもちろんのこと。各バトルマシンはかつてのポピニカを彷彿とさせる確かな存在感を有している。そして、各マシンに搭載された音声ギミックにより、マシン同士が引きつけられる際の「超電磁音」と合体時のSEがアニメ作品とまったく同じように聞こえてくるというのだ。

極め付きは、合体完了したコン・バトラーVを専用台座に設置すると、目が発光し、葵豹馬を演じた声優・三ツ矢雄二の声で「コン・バトラーV!」のかけ声が鳴るギミックだ。その全高、約35.5cm。実物を目にしたとたん、思わず「身長57m、体重550トン~♪」というエンディングのフレーズが浮かんでくるかもしれない。

さらには、バトルチームの基地・南原コネクションからバトルマシンが発進する際の曲「レッツ・コンバイン!」、合体時のテーマ「コン・バトラー大決戦」、主題歌「コン・バトラーVのテーマ」といった3つのBGMや、バトルチームの心がひとつになりコンバインOKかどうかを判断するロペット(CV.野沢雅子)の声なども収録され、目と耳両方で『コン・バトラーV』の世界を楽しむことができる。

気になる価格は、主題歌1番のフレーズ「V・V・V・ビクトリー!」にちなんで、正義の値段「55,500円(税別)」となった。発売日は今年の12月が予定されている。ふたたびよみがえる合体・変形ロボットの勇姿を確かめるため、貴方も店頭へ「ゴー、ゴー、ゴー、突撃~!」してはいかがだろうか。

(C)東映

秋田英夫
主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌などで執筆。これまで『宇宙刑事大全』『宇宙刑事年代記』『メタルヒーロー最強戦士列伝』『ウルトラマン画報』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』『鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー大百科』をはじめとする書籍・ムック・雑誌などに、関係者インタビューおよび作品研究記事を多数掲載