コンタクトレンズ、正しく使ってる?

コンタクトレンズは毎日の生活を快適にしてくれ、その恩恵にあずかっている人も多い。近年は装用感や酸素透過率に優れた製品が毎年のように発売されているが、利便性を求めるあまり安全性を軽視してしまいがちなユーザーもみられる。

コンタクトは、目という非常に重要かつデリケートな体のパーツと密着して使用する。それだけに、適切ではない使い方をすれば相応のリスクを負うことになる。本稿ではあまきクリニック院長の味木幸医師の解説をもとに「コンタクトが原因でよく起きる目の病気」を紹介する。

ドライアイをあなどるのは危険

まず、代表的なものとしてはドライアイがあげられる。日ごろからデスクワークやパソコン作業などで目が乾き気味の人からすれば、ドライアイは日常茶飯事。それだけに事態を深刻に受け止めず、点眼のみで対処している人も多いはずだ。

ドライアイ

目を保護している涙量の不足や、涙の質のバランスの崩れなどによって涙が均等にいきわたらなくなり、目の表面に傷が生じる病気を指す。

だが、ドライアイが悪化すると目の細胞が欠落することも。欠落した箇所は肌のターンオーバーによって補われるが、それが間に合わないうちに細菌やアメーバが欠落箇所に侵入してくると結膜炎や角膜炎、角膜潰瘍といった病気を引き起こす。角膜潰瘍は下手をすると失明につながりかねない。

「汚れたコンタクトを装用し続ける」といった不適切なコンタクトの使用がドライアイの悪化につながるため、常に清潔なレンズ装用を心がけるように。

目の表面がすりガラスのようにざらついてしまう点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)も、コンタクトが原因で頻発する病気の一つだ。

点状表層角膜症

目の酸素不足やコンタクトレンズと角膜の摩擦、汚れたレンズの装用などによって、角膜の表面にあたる上皮が一部脱落することが原因で発症する。

コンタクトを一定期間外していれば大半の場合は症状が治まるが、「症状があまりにひどいと、激しい痛みが特徴の角膜上皮剥離や角膜潰瘍に移行する恐れもあります」と味木医師は話す。

角膜の上皮に関わるもう一つの疾患・角膜びらんもコンタクトレンズの使用が原因でよく起きる。

角膜びらん

角膜上皮が部分的にはがれてしまう病気。「まつげエクステンションや爪などによる外傷」「コンタクトレンズの不適切な使用」「ドライアイ」などを原因として発症するパターンがある。角膜びらんになると上皮細胞のバリア機能が失われるため、細菌が増殖しやすい。