JR西日本は大阪府ならびに岸和田市と共同で進めてきた阪和線東岸和田駅付近高架化事業について、10月21日夜から上り線の高架切換え工事を実施し、翌22日に高架を全面開業する見通しであることを発表した。

阪和線東岸和田駅付近高架化事業開業時レイアウト

阪和線東岸和田駅付近高架化事業2018年度末のレイアウト

阪和線東岸和田駅付近高架化事業では、慢性的な渋滞解消と岸和田市東西地域の一体化を図ることを目的に、岸和田市下松町から土生町までの約2.1kmのうち、東岸和田駅を含む約1.0kmの区間を高架化。同駅の上り線ホームも高架化され、これにより7カ所の踏切が廃止される。下り線(和歌山方面)は2015年2月に高架切替えが完了している。

これにともない東岸和田駅の現行駅舎も10月21日で閉鎖となり、翌22日から高架下の新駅舎が供用開始となる。同時に、駅の東口と西口を結ぶ通路も供用開始。駅コンコース沿いには飲食店などの店舗が、改札横にはコンビニが開業する。2018年度末には東駅前広場、西駅前広場、駐輪場などが完成する予定。

高架開業によって駅の位置が変わることから、運賃算出の元となる営業キロも変更される。現在は下松~東岸和田間・東岸和田~東貝塚間ともに1.5kmだが、10月22日以降は下松~東岸和田間が0.1km減って1.4km、東岸和田~東貝塚間は0.1km増えて1.6kmとなる。