――そのほか、油絵がお好きだと聞きました。

お母さんが家で英語教室の先生をしているんですけど、生徒さんが絵を習っているのを知って、「あんた好きでしょ?」と。幼稚園の時は水彩画、小学3年生くらいから油絵です。

――何を書いてるんですか?

鳥とか描いてます。毎年、カナダのおばあちゃんからカレンダーが送られてきて、それを見て描こうと思って。その絵はおばあちゃんにプレゼントしました。

――そんなに頻繁に会えないですもんね。

3年に1回くらいです。

今でも忘れられない涙

――センチメンタルサーカス(※サンエックスのキャラクター=夜になってこっそり抜け出したぬいぐるみたちが結成した秘密のサーカス団)が好きだそうですね。何がきっかけで好きになったんですか。

昔、お父さんが誕生日の日に何色も入っているボールペンをくれて、それから集め始めました。5年くらい前です。

――詩的なメッセージがいいですよね。

そうなんです。見た目がかわいくて、中身が深い。

――調べてみたら「思い出涙 こびん」というシリーズがありました。

最近のシリーズです!

――忘れられたガラクタたちが、こっそり流した涙がたまる涙こびん。やがてそれは宝石へと変わる……すごくすてきな世界観だと思います。女優さんになると、仕事でいろいろな涙を流すこともあると思います。仕事以外でも、うれし涙や悔し涙も。今まで、思い出に残っている涙はありますか。

あります。カナダでは、女の子に代々指輪をプレゼントしていく文化があります。それをお父さんが持っていて、愛華が大人になったらくれるそうなんです。

それをパパが自分の寝室に置いていて、愛華がその袋が床に落ちているのに気づいて、中身を見ても何も入ってなかったから置きっぱなしにしてたんですよ。そしたら「盗っただろ」と言われて。盗ってないと言っても全然信じてくれなくて、泣きわめきました。この話は1時間ぐらい話せます(笑)。お母さんが帰ってきて、「ママが持ってるよ」と言われて。パパから「ごめんね」と抱きつかれたので、イラッとしたのを覚えています。

――それほど大事なものだったんですね。

そうみたいです。どちらかというとファザコンなので、疑われてすごくショックでした。

――その指輪は二十歳ぐらいに授かるものですか?

たぶん、そうだと思います。でも……あまり深く知りたくないです。

――悔しさというか、悲しい涙ですね(笑)。

はい(笑)。よく、笑い泣きはしますよ。笑いのツボが浅くて。友だちの中でも一人だけ笑ってて、一人で泣きはじめます。

これからのこと

――デビューから2カ月ほど。芸能ニュースを見ていると、いろいろな人がいることが分かります。スターになっていく人もいれば、スキャンダルが発覚して謝る人、知らない間に辞めている人も。現時点で、未来に対してどのような気持ちですか?

考えたことなかったです(笑)。

なるようになるかなって。まだ起こってもいないことを考えてもしょうがないですし、消える時は消えるんだろうなと思っています。

■プロフィール
レイモンド愛華(れいもんど・あいか)
2002年7月5日生まれ。大阪府出身。身長165センチ。O型。昨年10月、蛯原友里、押切もえらが所属する芸能事務所・パールに所属。今年3月発売のティーン向けファッション誌『LOVE berry』で雑誌デビューを飾ったほか、「神戸コレクション」「超十代 -ULTRA TEENS FES-」などのイベントにも出演。同月9日売りのスポーツ紙「スポーツ報知」で、「14歳の股下81センチモデル」として大々的に取り上げられた。