「遊ぶ、働く、住む」が有機的につながった複合施設「渋谷キャスト」が、4月28日に開業する。渋谷・原宿・青山・表参道という高感度なエリアに面した立地を生かし、"クリエイティブ"が集い、ぶつかり、生まれる空間を通じて、渋谷がまた新しい街へと変革する。未来の渋谷をつくる、渋谷キャストから始まる新しい体験・暮らし・風景を紹介しよう。

クリエイティブな空間にクリエイティブが集い・衝突・生まれる(※写真全54枚)

7つのプロジェクトの完遂は2020年

渋谷キャストは、東京急行電鉄を代表企業とした4社(東京急行電鉄、大成建設、サッポロ不動産開発、東急建設)が出資した渋谷宮下町リアルティが手掛けている。東急は2012年4月に開業した渋谷ヒカリエを皮切りに、渋谷キャスト(2017年4月28日開業)や渋谷ストリーム(2018年秋開業)、渋谷代官山Rプロジェクト(2018年秋開業)、道玄坂一丁目駅前地区(2019年秋開業)、南平台プロジェクト(2019年開業)、渋谷駅桜丘口地区(2020年開業)と、7つのプロジェクトを通じて渋谷駅周辺の再開発を進めている。

渋谷駅周辺開発全体図

今回の渋谷キャストの地には元々、1960年代に建設された都営住宅「宮下町アパート」があったが、同施設は2010年に役目を終えた。その地に生まれた渋谷キャストでは、都心における多様な居住スタイルの促進とともに、渋谷と原宿を結ぶ旧渋谷川遊歩道(キャットストリート)の起点となる地であることを踏まえ、新しい人の流れの創出を構想。また、多くのクリエイターが行き交い創造する活動拠点とすることで、生活文化やファッション産業等の発信拠点を形成していく。

渋谷キャストの周辺環境

渋谷キャストへは、渋谷駅から徒歩2分。高さ約71m/敷地面積5,020.09平方メートル/延床面積約3万5,000平方メートルの空間に、地下2階・地上16階のエリアを構成している。各フロアには、グラウンドフロアに多目的スペースとガーデン、グラウンドフロア~1階にレストラン・ショップ、グラウンドフロア~1階にレストラン・ショップ、1~2階にシェアオフィス、2位に専門スクール、2~12階にオフィス、13~16階に賃貸住宅を設けている。

渋谷キャストの構造

特にこの施設の特徴とも言えるのが緑に囲まれたガーデンであり、アーティスティックなオブジェのほか、小休止にぴったりなグルメ・スイーツを提供するフードトラックなどがガーデンににぎわいをもたらす。ガーデンではイベントも随時展開し、全ての人がクリエイティブに触れられる交流のプラットフォームとして活用していく。

ガーデンにはアーティスティックなオブジェも

緑に囲まれた空間が広がっている

まずは、一般も気軽に利用できるグラウンドフロア~2階エリアを紹介しよう。

グラウンドフロア~1階の構造