俳優の織田裕二とフリーアナウンサーの中井美穂が、TBSで8月4日から放送される『世界陸上ロンドン』のメインキャスターを務めることが20日、明らかになった。2人は1997年のアテネ大会以来20年目、11大会連続のメインキャスターとなる。

『世界陸上ロンドン』のメインキャスターを務める織田裕二と中井美穂

番組コンセプトは「すべてがつながる瞬間がある」。アスリートたちの世界最高峰のパフォーマンスとともに、その歩んできた人生、それを支える人々、絆、夢などを伝えながら「人間ドラマ」として紡いでいく。今大会の最大の注目は、この大会での引退を表明している"人類最速の男"ウサイン・ボルト(ジャマイカ)のラストラン。世界陸上とオリンピックで合計19個の金メダルを獲得してきた生きる伝説が、この夏ロンドンで20個目の金メダルを獲得するのか、注目されている。

織田は「この20年のあいだ、思い入れの強かった選手の引退には寂しい思いをしてきましたが、次々と現れる新星たちを一生懸命追っかけてきたので、感慨にふけるようなヒマは無かったですね」と振り返った上で、「ただ今回に限って言えば、ボルトの引退というのはとても大きなことです。ボルトは、人を楽しませるのがすごく上手で、セルフプロデュース能力もすごく高いから、ロンドンでのラストランでどんなストーリーを見せてくれるのでしょうか」とコメント。「ボルトにとってはこれで『終わり』なんですけど、ライバルの若い選手たちにとってはこれが『始まり』だと思います。その終わりと始まりが『つながる瞬間』に何を見せてくれるのか、今からとても楽しみです」と期待している。

中井は「私のアナウンサーデビューが、織田さんの芸能界デビューと同じ1987年。2人ともこのお仕事を始めてからちょうど30年です。その30年のうち20年も同じコンビで『世界陸上』を担当させてもらっていて、織田さんには他の方にはない親近感を勝手に感じています(笑)」と告白。「ラストランということでもちろんボルトに注目ですが、新しいスターたちも次から次へと現れるのでそれも楽しみにしています」と話している。

20年目という節目となった今年は、現地ロンドンから10日間、過去最長の93時間にわたって放送する。

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