エアバスは現地時間の4月7日、A350-1000の試験飛行機(MSN065)を用いて、3月27日~4月5日(水)に騒音試験を実施したことを発表。スペイン南部のモロンにて完了し、プログラムは2017年末までに営業飛行というスケジュール通り、進んでいるとしている。
離陸および着陸中、エンジン稼動時の騒音レベルを測るために、モロン空軍基地周辺の音響設備とともに、機体には計測器やセンサーを設置して測定を行った。A350-1000のエンジンにはロールス・ロイス製トレントXWB-97を搭載しており、最先端の空気力学技術と組み合わせることで低騒音化を実現。型式証明の取得における要件(ヨーロッパ航空安全庁(EASA)のCS-36、アメリカ連邦航空局(FAA)のPart 36)に準拠していることを確認した。
2016年7月にロールアウトしたA350-1000試験飛行初号機は、2016年内に初飛行を実施。現在、3機の試験飛行機(MSN059、MSN071、MSN065)で、型式証明取得に向けて試験飛行を展開している。A350-1000は、すでに営業飛行を開始しているA350-900より40席以上の搭載が可能で、改良された主翼後縁のほか、6輪のメインランディングギアなどを備えている。A350-1000は現在、12社から合計211機を受注している。