最近では、「年金資金が足りない」「年金支給開始年齢が上がる」といったニュースもよく耳にするように。老後に不安を感じる人も多いと思いますが、やみくもに怖がっていても状況は変わりません。老後の年金はどのくらいもらえるかを把握し、備えるべきことを確認しておきましょう。

老後の年金っていくらもらえるの?

ゆとりある老後にはいくらかかる?

仕事を引退した後にどのくらいのお金が必要かは、その人が今後どのような生活をしていきたいか、そして何歳まで生きるのかによって変わります。平成28年に生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で「ゆとりある老後生活」を送るために必要だと考える費用の平均は34万8,000円。65歳から85歳までの20年間分で計算をすると、必要となるお金は8,352万円。この数字を多いととるか少ないととるかは、自分がどのような老後を送りたいかによって変わってきます。老後にどのくらいのお金があれば安心できるのか、まずは一度じっくり考えてみると良いでしょう。

年金の支給額は?

老後の生活資金の基盤となる「国民年金」と「厚生年金」について見ていきましょう。「国民年金」は学生や自営業などが対象の年金で、「厚生年金」は会社員が対象です。「厚生年金」の場合、加入者本人と雇用先の企業が同額を支払う仕組みになっており、「国民年金」に比べて納める金額が多い分、支給金額も多くなります。具体的な支給金額は退職前の給料や年金の加入期間などによっても変わりますが、国民年金が平均月額5万4,000円、厚生年金は14万8,000円という実績があります(厚生労働省「平成26年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」)。ここから足りない分は年金以外での用意が必要です。

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