2月11日に公開された映画『青鬼 THE ANIMATION』の初日舞台あいさつが東京・TOHOシネマズ新宿にて開催され、メインキャストを務める逢坂良太、水島大宙、森嶋秀太、日笠陽子、濱村敏郎監督が登壇した。舞台あいさつの模様と、キャストメンバーの独占インタビューをお届けする。

左から森崎秀太、逢坂良太、濱村敏郎監督、水島大宙、日笠陽子

キャストと監督が語るフル3Dホラーアニメーションへの挑戦

舞台あいさつは上映後に行われ、本編を観終わった観客たちの前に、監督・キャスト陣が登場。まず、濱村監督は「最初にこのお話をいただいたときは、『青鬼』のことを知らなかったんです。でも、ゲームなどで知識を付け、そこからフル3Dという新しいコンセプトで作らせていただきました」とコメントした。さらに、逢坂は「村上の皮のシーンは、3Dだからこそ表現できた演出だと思います」とホラー演出についての感想を述べた。

自身の演じるキャラクターの話では、日笠が「濱村監督や音響監督さんからは、『優しい養護教諭役なので、大人らしさを出してほしい』と指導されました」とアフレコ時の様子を語る。続けて水島は「実はスケジュールの都合で、日笠さんとは一緒にアフレコができていないんです。僕が演じる村上は、波多野先生と絡みのあるキャラクターなのですが」と明かしていた。

楽しさあふれるアフレコ現場とキャストとキャラクターの関係

森嶋は「僕が演じた小中は、終盤で青鬼に襲われるという恐怖体験をしたんです。小中と僕は性格的に似ているところがあるので、ほぼ素の状態でアフレコをしていました。なので驚くシーンは素でした」と、キャラクターとリンクする部分について語る。

最後に濱村監督から「『青鬼 THE ANIMATION』は、60分の中にかなりの要素を詰め込んでいるので、2、3回と続けて見ていただければ、また違った楽しみ方が見つかるかもしれません。ぜひリピート鑑賞をしてほしいと思います」と語り、舞台あいさつは幕を下ろした。

舞台あいさつ前におこなったキャストメンバーへのインタビュー

――『青鬼 THE ANIMATION』がとうとう公開されます。みなさんの身の回りで起きた恐怖体験などがありましたら、お聞きしたいです。

日笠 私は霊感があるわけではないんですけど、ラジオの収録をしていた時に、いきなり子どものしゃべり声が聞こえてきたことがあります。「声が入っちゃったけど大丈夫かな?」と思っていたんですけど、よく考えてみると、私はスタジオの中に居たし、ヘッドホンもしている。収録も夜だったから子どもの声が聞こえるはずもないので……。

水島 もしかしたら日笠に憑いてきているんじゃない?

日笠 そんなことないよ(笑)。ただ、そのスタジオの隣には神社があったから、もしかしたら……。

水島 別に神社にいるわけじゃないから!

森嶋 でも、神社って昼と夜で意味合いが変わってくるって聞いたことがある。

日笠 もしかして、夜にお参りするのはよくないの!?

水島 それじゃあ、初詣はどうするの?

森嶋 初詣は……途中まで神様が来てくれるのかも。

逢坂 だから俺、初詣に行ったあと風邪ひいたんだ!

水島 俺も今年は深夜3時くらいに初詣をしたよ。よく体調を崩してたから、地元の氏神様へお参りに行ったんだよ。もしかしたら、それも影響があったのかも。

逢坂 それはあるかもしれないね。

水島 早く言ってよ!

森嶋 こういう時じゃないと言えないので(笑)。

――ある意味ちょっとした連鎖反応が起こりました。

水島 ホラーじゃないけど(笑)。

――ではホラーの話に戻して、もし自分が青鬼になったとしたら、どうやって相手を驚かしたり、怖がらせたりしますか?

逢坂 作中の青鬼じゃないですけど、お腹減ったら相手を食べちゃうと思います。

水島 そうだね。しっかりと焼いて、焼き肉のタレをつけて食べちゃうかな。

日笠 私、驚かす立場だとしても、驚かされた人の声でビックリしちゃいそう! 『青鬼』の収録も、ストーリーが怖くて映像を見るのがつらかったです。

――劇場版のホラー演出にはリアリティがありました。

水島 アニメの映像は無機質な感じがありましたからね。しかも収録したスタジオがいわくつきの場所で(笑)。

日笠 何でそこチョイスした! って思いました(笑)。

――それでは、最後に逢坂さんからファンの方へメッセージをお願いします。

逢坂 『青鬼 THE ANIMATION』は、「現実はこうですよ」と教えてくれる作品なんじゃないかなと思います。だって、現実的に考えたら青鬼という化け物に勝てるわけがないんですよね(笑)。観る時のオススメとしては、1回目は普通に観て、2回目はホラー作品が苦手な人と一緒に観てください。そうすると、相手の怖がっている反応が見れて面白くなるかもしれません(笑)。ぜひいろいろな人を連れて観に行っていただけるとうれしいです。