函館市と函館バス、ニモカ(にしてつグループ)はこのほど、函館市企業局が運行する路面電車(函館市電)と函館バスが運行する路線バスにおいて、3月25日に交通系ICカード「nimoca」のサービスを導入すると発表した。「ICAS nimoca(イカすニモカ)」の名称でサービスを展開する。

「ICAS nimoca」が函館市電・函館バスに3月25日から導入される

「ICAS nimoca(イカすニモカ)」の名称は、函館市電・函館バスでこれまで使われてきた磁気カード「イカすカード」の名称を継承したもの。「ICAS」の表記は「Intelligent Card System」の頭文字を取ったとされている。カード自体も、函館市の位置する渡島半島をイメージした空白に「ICAS nimoca」と表記したオリジナルデザインで発行される。発売額は500円のデポジット込みで2,000円。その他、小児用、障がい者用、窓口での会員登録が必要な「スターICAS」などの種類がある。「ICAS nimoca」の対象となる函館市電・函館バスの各車両では、全国相互利用対象の交通系ICカードも「nimoca」と同じく使用できる。

利用特典として、「ICAS nimoca」で函館市電・函館バスの運賃を支払うと、金額の3%に相当する「nimoca」ポイントを付与。同月内の利用金額に応じて付与するボーナスポイントもあり、貯まったポイントは1ポイント1円として入金金額に交換できる。

市電やバスを乗り継ぐ場合、乗継ぎ時間が60分以内であれば乗車料金から最大160円割引になる特典も。市電から市電、バスからバス、市電とバスの乗継ぎのすべてのパターンが対象となる。乗継ぎ割引は「nimoca」のみの特典で、他の交通系IC系カードは対象外となる。