WOWOWで2月27日に生中継される「第89回アカデミー賞授賞式」のレッドカーペット・リポーターを務める板谷由夏とスタジオゲストとして出演する斎藤工がこのほど、取材に応じ、アカデミー賞への思いを語った。

斎藤工(左)と板谷由夏

1月20日には、アメリカのトランプ政権が誕生。アカデミー賞授賞式は、その時節の時事ネタを取り入れるため、斎藤は「トランプ政権誕生という時事的な出来事は確実に避けて通れないし、ハリウッドとトランプの看過できない関係もできあがっているので、今年は刺激的な授賞式になるんじゃないでしょうか」と予想する。

一方、板谷は「このチャンスは1回しかないので、向こうの空気感を味わっておきたいなと思っています。わたしが間違えたら、フォローしてね」と斎藤にリクエスト。斎藤とは、WOWOWの映画情報番組『映画工房』のMCとして気心知れただけあって、スタジオに斎藤がいるということで頼もしく感じているようだ。

レッドカーペットといえば、ハリウッドスターたちの衣装が注目されるが、レポーターの板谷の衣装も気になるところ。板谷は「まだ衣装については考えていませんが……」と、衣装については考えあぐねている様子だが、これに対して斎藤は「ピコ太郎の衣装がいい!」、「スクール水着!」などとむちゃぶりなオーダーで笑わせた。

また、「当日のことはまだ何も決めていないです。もちろんそれなりの準備はすると思いますけど、大丈夫かな」と心配げな板谷に対して、レッドカーペット・リポーターの先輩としてのアドバイスを求められた斎藤は、「まわりにいるアフリカ、中南米、アジア圏といった異文化のメディアの方たちと交流すると面白いと思いますよ。それと板谷さんはSNSをやっているから、そちらでのリポートも期待しています」と応援メッセージ。板谷も「これはやっぱり行ったことがある人じゃないと言えないことなんだろうなと思います。わたしも、ものすごく緊張していましたけど、ちょっとずつ見えてくるものがありますね」と期待を寄せた。さらに「誰に会いたい?」という質問には「会いたい人だらけですよ。メリル・ストリープやイザベル・ユペールにも生で会ってみたい」と今からワクワクが止まらない様子だった。

『ラ・ラ・ランド』
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今年のアカデミー賞は『ラ・ラ・ランド』が13部門14ノミネートを達成し、アカデミー賞最有力候補と言われている。賞レースの行方について、斎藤は「まだノミネートされた作品をほとんど観ることができていなくて。今の時点では何とも言ない」と前置きしつつ、「僕はちょっとあまのじゃくなのなんで、ひとつの作品に集まりすぎるよりは分散した方が面白いと思ってしまう。アカデミー賞受賞という冠は大きいので、どの部門でもいろんな作品にとってもらいたい。映画ファン的には、その冠で観てみようかな、となるところがある気がするので、映画産業的にもその方がいいと思います」と予想。板谷も「わたしもまったくそう思いますね。わたしは『ラ・ラ・ランド』を観て大好きだなと思ったし、ハッピーだったし、あの監督はすごいなとも思いましたけど。それでもわたしもあまのじゃくなんで、他の作品を観てからいろいろと考えたいですね」と付け加えていた。

『生中継!第89回アカデミー賞授賞式』(同時通訳)は、WOWOWプライムで2月27日(10:00~)に無料放送。字幕版は同日の21時に放送される。