働き始めて自分の自由になるお金が手に入る! と喜んだのもつかの間、やってくるのは「家賃」「税金」「保険料」など支出の山……。今回はマイナビニュース会員のうち男女305名に、社会人になってから意外にお金がかかったものについて考えてもらった。
Q.社会人になってから意外にお金がかかったものはありますか?
はい 84.6%
いいえ 15.4%
Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)何にどれくらいお金がかかりましたか?
■社会人の身だしなみ
・「仕事用のスーツは意外に高かったですね。一式15万円程度ですけど」(42歳女性/教育/公共サービス関連)
・「会社で着る洋服。ひと月に1万くらいかかるので地味に痛い」(35歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「服代。年に10~20万円」(25歳女性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「脱毛エステの費用。合計100万円くらい……」(39歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
■飲み代
・「飲み代。1回3,000円は絶対」(28歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「飲み代。会社での飲み会がこんなに多いとは思わなかった。月に3万円はかかっている」(30歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「交際費。飲み代。はしごするとあんなに金がかかるのかと驚いた」(37歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)
・「酒の付き合いが多いので大変です」(55歳男性/教育/専門サービス関連)
■一人暮らしを始めると
・「アパートの敷金、礼金、前家賃: 40万円」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「一人暮らしを始め、家賃や家電などで50万くらい」(42歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「実家から独立したので、部屋を借りるお金と引っ越し費用と電化製品を購入するお金で、50万円程度かかりました」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
■食費がかさむ
・「一人暮らしを始めて、自炊をしなかったから食費に月3~4万かかった」(39歳男性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「昼食代に毎日1,000円」(32歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
・「1番大きいのは日々の食事代。3食外食の時には月に6~7万かかったときもあった」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
■結婚・マイホーム
・「結婚関連(指輪、披露宴、旅行等)。300万くらい」(36歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「結婚式に500万円以上かかった」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「住宅費 アパートを借りるのに住宅補助があっても8万円ぐらい掛かった」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「家賃に月約10万円」(53歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「持ち家4,000万円」(61歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
■車
・「初めての一人暮らしで、田舎だったため車を購入したとき、中古の軽自動車でしたが50万円くらいかかりました」(35歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「車の購入と車の保険に120万」(44歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「車の購入費と維持費: 購入費が250万、維持費が年30万程」(46歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「車の車検。20万円」(41歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「自動車税=3万9,800円」(39歳男性/輸送用機器/クリエイティブ関連)
・「車関係には本当に苦労します」(39歳男性/教育/公共サービス関連)
■保険料・医療費
・「月々の保険料が3万円ほど」(34歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「保険料や医療費。年100万円」(33歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「歯医者代が高額だった」(44歳女性/生命保険・損害保険/営業関連)
・「入院、30万円」(51歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「医療費。体がだんだん弱くなり、風邪を多くひくようになり、ストレス障害にもなり、病気になりやすくなった。サプリにも頼るようになり、月に5,000円~7,000円はかかるようになった」(45歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
■税金
・「税金。自動車税、固定資産税、各種保険料。数万円」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「税金と各種保険。こんなにかかるとは」(49歳男性/通信関連/営業関連)
・「税金! クルマを持てばクルマ自体にも燃料にもかかる。家を持てば家にも土地にもかかる。とにかく年を追うごとに税金が高くなっていっている」(43歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「税金にかなり取られてる気がする」(33歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
■冠婚葬祭費
・「友達に結婚ラッシュで月に10万円ぐらい」(44歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「結婚祝いにその都度ウン万円かかる」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「会社の送別会や歓迎会への参加にかかる費用など、一回3,000円から5,000円くらい」(27歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「覚えてないが、職場関係の冠婚葬祭にかなり使った」(59歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
■総評
社会人になってから意外にお金がかかったもの、まずは「スーツ」「皮靴」「かばん」といった洋服一式だと答えた人が多かった。必需品といえ、ワイシャツ、ベルト、ネクタイなど、小物もすべて一からそろえるとなると10~30万円程度は軽く飛んでいくようだ。また女性は服装のほかにも「化粧品」「美容代」にお金がかかると答えてくれた。
次に多かったのが飲み代・交際費という回答だった。1回飲みに行くと最低でも3,000円、これが週何回か続くと月何万円にもなる。「会社での飲み会がこんなに多いと思わなかった」という声も。また、一人暮らしだと昼食も夕食も外食になりがちで、食費に3~7万円近くかかるという声もあった。
親元から独立し、一人暮らしを始めると「引っ越し費用」「敷金・礼金」「月々の家賃」「家電一式購入」などで40~50万円かかる。また、結婚すれば「式に500万円」、マイホームを購入すれば「持ち家に4,000万円」、子供ができれば「保育料に月5万円」という回答も見られた。家庭をもたなければ分からないお金事情だ。通勤用にマイカーを利用する人も多いようで、購入に数百万円、車両保険や自動車税、ガソリン代、駐車場代と、維持費だけで何十万円単位でお金がかかって大変、と嘆く回答も目立っていた。
社会人らしい回答としては、「税金」「保険料」にお金がかかるという意見があった。独立して初めて、親の庇護を受けていたありがたみを分かる瞬間だ。「冠婚葬祭費」は、社会人になってからほどなくして結婚ラッシュが訪れ、ご祝儀代に泣いた記憶がある人も多いだろう。ここで出たどの回答の費用も、ケチることが難しい社会人としての必要経費。ボヤきながらも支払い続けるのが一人前の社会人、かもしれない。
調査時期: 2017年1月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性206名 女性99名 計305名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真は本文と関係ありません