女優の波瑠と俳優の岡田将生が、日本テレビ系スペシャルドラマ『北風と太陽の法廷』(3月『金曜ロードSHOW!』枠<金曜21:00~>で放送)でダブル主演を務めることになり、このほど、同局生田スタジオで取材に応じた。

波瑠(左)と岡田将生=日本テレビ提供

このドラマは、"北風"のような無敗の冷徹弁護士・櫻川風香(波瑠)と、"太陽"のような円満解決の天才弁護士・麹谷陽太(岡田)という正反対の2人が、離婚裁判にもつれ込んでしまった夫婦の双方の代理人となって戦う物語。

風香は、幼い頃から夫婦トラブルを嫌というほど見てきた上、男運がない母親の姿を目の当たりにして、「結婚ほど無意味な制度はない」という考えを持っているキャラクター。「愛、くだらない」とまで言い放つセリフもあるそうで、演じる波瑠は「風香の言わんとしてることも理解できますが、だからと言って違う見方を持たずにいるのもどうなのかなと思うので、まるっきり共感というのは難しいですね」と見解を語った。

一方の陽太は「結婚願望が強く、ほれっぽい」というキャラクターだが、岡田は「一緒かもしれないですね」と共感できるそう。陽太は風香にほれているが、風香は名前を呼んでも表情を崩さずにシカトする女性で、岡田は「おいおいおい…っていつも現場で思っています」と言いながらも、「いつでもシカトしてください(笑)」とゾッコンの様子。「鉄仮面と言われる人が急に笑うとかわいい」と、そのギャップに魅了されていた。

そんな岡田は、実際の波瑠に対して、「人の目を見なくなって、急に心を閉めるときがある」という印象を持っていたそうだが、今回共演して「案外マンガが好きだったり、こんなにしゃべる人だとは思わなかった」と発見があったそう。

波瑠は、岡田の演技に対する姿勢を見て、「ちゃんと組み立てているものがあり、頭の中で計算してまとめているところがある」と印象を語る。岡田に「すごく考えてますよね?」と確認したが、「考えてないよ」と即答され、「じゃあそれでいいです(笑)」と返すなど、2人は絶妙のコンビネーションを見せていた。

今作には、離婚裁判を行う「絶対別れたい夫」で山本裕典、「絶対別れたくない妻」で川島海荷も出演。ほかにも、大谷亮平、内田理央、八嶋智人、キムラ緑子、市村正親らが脇を固める。