和歌山県海南市の酒造大手・中野BCは1月29日、「にほん酒BAR」を開催する。同イベントでは、新米で醸造した搾りたての新酒など、同社の日本酒全21種を、1杯100円で飲み比べできる。当日は、約1万坪の敷地全体を一般開放する。

「にほん酒BAR~日本酒を楽しむ会~」を開催

今回で8年目となる同イベントは、地元・和歌山を中心とした料理店が屋台形式でおつまみを提供するなど、縁日さながらの演出が好評だという。参加者は年々増えており、昨年は地元と関西エリアを中心に2,052人が来場。2017年も、和太鼓演奏や書道パフォーマンス、オリジナルラベルの制作教室などの催しを充実させるという。

約1万坪の酒蔵・敷地全体を一般開放する

イベントの目玉は、国内外で受賞歴多数の銘柄「紀伊国屋文左衛門」の大吟醸酒。イベント当日しか味わえない新酒を用意する。熱や加水処理をしない搾りたてのため、原酒のフレッシュな香りと新酒ならではの濃厚さが特徴とのこと。酒米の甘味を参加者に味わってもらうため、もろみを少し残して搾る"ささにごり酒"として特別に提供する。

そのほか、「長久」「紀伊国屋文左衛門」「超久」「文」の4ブランドの大吟醸酒、吟醸酒、純米酒など、全21種も全て一杯100円で飲み比べ可能となる。

敷地内で展開する屋台は約30店。寿司や焼き鳥といった定番メニューのほか、チーズプロフェッショナル協会和歌山支部厳選の日本酒に合うチーズ、ウナギの串焼き、おでん、酒粕饅頭、酒粕パンなどもそろえる。また、梅ジュースや甘酒などのソフトドリンクも用意するとのこと。価格は1品100円~。

新酒や吟醸酒など、一杯100円で飲み比べ。おつまみも100円から用意する

イベント当日の催しとしては、地元・和歌山出身の和太鼓奏者・原ケイジ氏による演奏や、和歌山市在住の書道家・北原美麗氏によるオリジナルの日本酒ラベル作りのワークショップ(税込2,000円)などを実施する。原氏の和太鼓演奏に合わせ、北原氏が豪快に半紙に文字を描く書道パフォーマンスも行うとのこと。そのほか、地元和菓子店・紫香庵による「和菓子作り教室」(税込500円/和菓子2つ付き)や、来場者との乾杯・鏡割りなども実施する。

また、当日は、高級酒を揃えた"1日限定酒場"としてレトロな雰囲気の旧酒蔵を開放する。"幻の酒米"と呼ばれる「愛山(あいやま)・兵庫産」100%の純米大吟醸や、2011年に醸造し、マイナス5度に設定した蔵内で4年間熟成させた古酒など、"プレミア酒"全9種を1杯500円~にて販売。木造りの酒樽をテーブルにした優雅な雰囲気の蔵の中で、着物を着た女性スタッフが備前焼のぐい呑みに入れて提供するとのこと。

古酒など希少な高級酒を揃える酒場を特設

さらに和歌山県海南市で施行された「地酒で乾杯を推進する条例」にならい、当日12時から、同社会長の中野幸生氏らが音頭を取り、来場者と一緒に乾杯の発声をする。特設会場(酒蔵内メーン通路)へ来場した人には乾杯用の振る舞い酒として、同社の看板ブランド「紀伊国屋文左衛門の純米酒を無料で提供する。

開催日時は、1月29日の10時~16時(最終受付15時)。入退場自由で、人数制限なし。会場は中野BCの敷地内(和歌山県海南市藤白)となる。なお、当日は海南駅西口(正面)と同社間の無料送迎バスを9時15分から約20分毎に運行。1ドリンク込の入場料として500円が必要だが、未成年の入場は無料とのこと。

※価格は全て税込