2016年12月10日より全国東映系劇場にて公開されている映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー』の大ヒットを記念したスペシャルコラボイベント「凄音&変身 超レベルアップ上映会」が、12月26日に東京の丸の内TOEIにて開催。同時上映される『仮面ライダー1号』の主演を務めた仮面ライダー1号/本郷猛役・藤岡弘、と両作に出演している仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役・西銘駿が舞台あいさつを行った。

サイリウムを手にした大勢の観客に囲まれ、力強いポーズを決めた西銘駿(左)と藤岡弘、(右)

今回の上映イベントは「発声OK、サイリウム持ち込みOK、コスプレOK、変身ベルト着用OK」という応援上映のスタイルとなり、これは「仮面ライダー」映画史上初の試みだという。

昭和40~50年代、「東映まんがまつり」で『仮面ライダー対ショッカー』や『グレートマジンガー対ゲッターロボ』『キン肉マン』といった人気テレビ作品の劇場版が上映されていたころは、映画館に詰めかけた大勢の子どもたちが、映画に合わせてそれぞれの主題歌を大合唱していたものだった。あれから数十年、すっかり大人になったかつての「仮面ライダー」ファンがふたたびスクリーンの前で大騒ぎすることができる、最高のシチュエーションが整ったわけだ。

さらに、応援上映を盛り上げるべく、コンサート用の音響スピーカーを追加設置し、通常よりも音量を上げた「凄音(すごおと)」上映として実施。戦況に応じてレベルアップする『仮面ライダーエグゼイド』さながらに、鑑賞スタイルと音声のレベルアップを図った上映会となった。

上映を前に、まずは仮面ライダーゴースト/天空寺タケルとして1年間のテレビ放送を終え、俳優として新たな歩みをはじめた西銘駿があいさつ。藤岡弘、とは『仮面ライダー1号』の公開以来、9か月ぶりの再会となるが、「何度会っても圧倒されます」と、大先輩である藤岡の存在感を改めてリスペクト。

立っているだけでビシビシと感じられる藤岡の「気迫」については「藤岡さんのオーラがすごく、敵側も戦いたくないなという"圧"を感じます」と、敵でさえもたじろぐほどだと改めて実感していた。「映画の撮影中、藤岡からもらったアドバイスは?」と尋ねられた際には「目の力強さ」を挙げ、「自分が誰かに思いをぶつける際、目の力をぶつけたほうがいいと言っていただいたので、藤岡さんと接する際も目の強さに注意しました」と、偉大なる仮面ライダーの元祖として、また俳優として尊敬する藤岡からの熱き魂を受け継いだかのように力強く答えた。

仮面ライダー1号/本郷猛として映画『仮面ライダー1号』で主演を果たした藤岡弘、は久々に会う西銘の印象を聞かれて「一回り大きくなったね。成長したなと思った」と即答。仮面ライダーとして1年間にわたる撮影を乗り越えた西銘の労をねぎらいながら「今年一年で鍛えられたんじゃないかな? 充実した一年だというのを感じたね。目がいい目になってきた。前は目が泳いでいたんだけど、自信がついてきたんだね」と、自身がアドバイスした「目の力」がついてきたことを絶賛した後、「仮面ライダーだけじゃなく、これからの日本を背負っていけよ~! いやあ、すばらしい青年ですよ。アッハッハッハ!」と、西銘のような若者がこれからの日本の将来を担っていくことに期待し、あたたかく見守る姿勢を最高の笑顔で強調した。

NHK大河ドラマ『真田丸』で演じた本多忠勝役も「藤岡弘、のハマり役」と視聴者から大好評だっただけに、2016年は藤岡にとって特別な思いを抱く年になった。藤岡は1年を振り返り、「思い出に残るアクティブな一年でした。仮面ライダー1号の復活や、本多忠勝という、一度演じてみたかった人物を演じたりね……。いろんな意味で挑戦の1年でした。何事にもあきらめないで絶えず遠くを見ながら前進する。俳優をやっていてよかったな、という年でした!」と、充実感をたたえた笑顔で語った。

11台もの追加スピーカーで音量を従来以上にアップさせ、そしてサイリウムや変身ベルトの持ち込みや発声がOKという「凄音&変身」上映について藤岡は「いやあ、すごいことになるんじゃないかな。劇場が吹っ飛んじゃうような(笑)」、西銘は「ライダーの映画は常に迫力があるんですけれど、さらに迫力が増してどうなるんだろうって(笑)」と、大いに期待を見せた。

あいさつの締めくくりとして、西銘は「年末にライダーの映画をご覧になり、いい思い出を作っていただくことができたらうれしいです!」とファンに熱いメッセージを送り、藤岡もまた「今日は無礼講だから、みんなで映像の中に入ってもらって、一緒になって楽しんでもらいたいね! ここでストレスを発散してね、そして新たな年を迎えてほしい。我を忘れて、みんな『変身』しましょう! ワッハッハッハ!」と満面の笑みで豪快に語っていた。