視聴者が楽しんで見ているバラエティ番組。出演するタレントたちは、TVのプロたちから見てのような印象なのだろうか。今回はテレビ東京系バラエティ番組『ABChanZoo』(毎週土曜25:15~)に出演する、アイドルグループ・A.B.C-Zの良さを、同局 松澤潤プロデューサーに聞いた。

A.B.C-Zは、橋本良亮、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一の5人グループで、2012年に『Za ABC~5stars~』でDVDデビューを果たした。アクロバットを使ったパフォーマンスが売りだが、バラエティ番組においても、身体を張った挑戦が話題に。現在、2016年のコンサートツアーを映像化したBD&DVD『Star Line Travel Concert』が発売中の上、5周年を迎える2017年2月1日に3rd CDシングル「Reboot!!!」発売も決定し、ますます勢いづいている。

■松澤潤
1991年入社、これまでの担当番組は『ギルガメッシュないと』『MUSIX!』『ありえへん∞世界』『男子ごはん』など。現在は他に『日曜ビッグバラエティ』

塚田僚一の印象

塚ちゃんは、今バラエティでも引っ張りだこですよね。TVで見る姿は一生懸命だと思いますが、カメラが回ってないところでも一生懸命です。サービス精神が旺盛で、自分がどう見られて、他人に何を与えられるのかをいつも考えている。そういう意味では、真のアイドルですよね。

誰からも好かれるし、小学校の帰り道に現れたら、子どもたちが一直線に塚ちゃんによっていく。いかにも芸能人といった、他人を寄せ付けないオーラではなく、ウェルカムな雰囲気を出しているし、彼も撮影してるのに応じてしまう(笑)。プロのアイドルだなと思います。

実は塚ちゃんは、脳天気そうなイメージとは違って、すごく細やかなところがあるんです。たとえば誰かのお宅にお邪魔した時に靴を揃えるとか、食べた後の箸をきれいに置くといったことが、自然にできる。色んなギャップを持っている人だと思います。

橋本良亮の印象

ハッシーはやっぱり天然の良さ。ノッてくるとすごいです。短所という人もいるかもしれないけど、僕は彼の良さだと思いますね。出たとこ勝負でやっていく度胸もあるし、開き直りみたいな部分も、他のメンバーにはない強さかな。

番組でもさらっと「女の人が好き」とか言っちゃうんですけど、サービス精神が旺盛だから、リップサービスみたいなところもあるのかもしれない、と思います。求められると、どんどんノッてくれますね。

グループの中では結構年齢差があって、彼は末っ子なのでお兄さんたちに甘える部分はあると思うんですが、センターでみんなを引っ張っていくというギャップもある。おバカなかわいらしさと、「俺が引っ張っていく」という強さがあり、責任感のある人だなと思います。

河合郁人の印象

河合くんは実質のリーダーで、みんなをまとめていくところがあります。コンサートでもMCとして話を回すことが多く、しゃべりのスキルがあって、番組でもMCを任せることは多いです。ただ、ものすごく人見知りですね(笑)。今、一生懸命治してるところです。

一方で彼の面白さって、"ヘタレな河合"のときに出ているんじゃないかと思います。これは本人にも言ったんですが、意外といじられ側の方が、彼の良さが出てる。グアムでは、高所恐怖症を治すためにスカイダイビングに挑戦したんですが、飛び降りる直前の真剣な顔を見て、個人的にも初めて「かっこいいな」と思ったんです(笑)。

放送を見た視聴者からも「河合くんがかっこよかった」という声があり、河合くん自身が思っていなかった面での可能性もある人なのかなと思います。