「スマ電」(アイ・グリッド・ソリューションズ)はこのほど、「冬の電気代」に関する調査結果を発表した。

重ね着で体の3カ所を集中的に暖める

「冬は他の季節よりも、電気代が上がると思うか?」と聞いたところ、地域を問わず76.9%の人が「上がる」と回答した。さらに、電気代が上がる1番の理由については、「エアコン(暖房)」が72.0%とダントツの1位となった。

「寒さ対策としてしていること」を質問したところ、1位が「重ね着」67.1%、2位が「何もしていない」13.2%、3位が「エアコン(暖房)以外を使用」と続いた。

重ね着の中でも多かったのは、「靴下を履く」「マフラーを巻く」「手袋をする」など体の「首」3カ所を集中的に温める人が多い。また、エアコン(暖房)より、電気代がそれほどかからない石油ストーブやホットカーペットにこたつを乗せて暖をとるなど工夫している人もいた。回答者の中には「窓にプチプチを貼る」といった人や、「服の中に新聞紙を入れる」という人もいた。

寒さ対策としてしていることを教えてください

冬の電気代は高い?

「暖房をつけ始めるきっかけ」は、「気温が15度を下回ったら」が44.4%、「気温が20度を下回ったら」が35.4%と多く、「気温が10度を下回ったら」が16.3%と続いた。

年代別でみると、20代、30代は「20度を下回ったら寒いと感じる」と回答した人が約半数(20代44.7%、30代47.9%)を占める。一方、40代以上は「15度を下回ったら寒いと感じる」と回答(40代40.4%、50代51.7%、60代52.5%、70代53.6%)する人が多い結果となった。さらに年齢を重ねるごとに寒さに強くなり、70代以上は、「5度を下回ったら寒い」と回答する人が7%に上り、5度を下回るまで寒さを感じていない人もいることがわかった。

地域ごとに「季節ごとの電気代高騰の有無」を比較してみると、「冬の電気代が他の季節よりも上がる」と回答したのは、「北海道」が94.5%、「東北」が85.5%、「関東」が82.1%と、寒いエリアの方が電気代が高騰する確率が高いことがわかった。

寒い地域では、暖房をつけ始める時期が暖かい地域に比べ、平均1カ月早い事もこのたびの調査で確認されており、暖房を使用する期間・時間も長く、気温も低い事から設定温度も高くなるため、電気代が高騰する確率が高いといえる。

調査は2016年10月、各地域50人(北海道・東北・関東・中部・関西・中国・四国・九州)、計400人を対象にインターネットによって行われた。