福岡県福岡市博多区の博多駅前2丁目交差点にて8日、道路陥没事故が発生した。福岡市交通局は「地下鉄七隈線延伸工事に伴う道路陥没事故について」の中で、「本件に関し、お怪我をされた方はおられません」と発表している。

JR博多駅前で8日早朝、道路陥没事故が発生した

福岡市地下鉄七隈線(天神南~橋本間)は天神南駅から博多駅まで延伸される計画で、開業予定は2020年とされていた。工事区間の多くでシールド工法を用いるほか、中間駅(キャナルシティ博多付近に設置予定)では開削工法、JR博多駅付近ではナトム工法、博多駅駅部ではアンダーピニング工法などを用いることが報じられていた。

今回の道路陥没事故発生で、博多口交差点から博多駅前2丁目交差点、博多区役所南口交差点にかけての区間(はかた駅前通り)が全面通行止めに。福岡市交通局によれば、陥没の大きさは幅約27m、長さ約30m、深さ約15mで、事故現場付近では上水道、中水道、ガス中圧管を停止しているとのこと。通行止めの期間は現時点で未定となっている。

事故の原因などについては「調査中」「詳細が分かり次第、お知らせいたします」と福岡市交通局。「市民の皆様にご迷惑をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます」としている。なお、福岡市交通局ホームページは現在、アクセスが集中し、つながりにく状態だが、九州全般の公共交通機関の運行情報を提供する「九州のりものinfo.com」によれば、福岡市地下鉄の空港線・箱崎線・七隈線ともに通常運行を行っているという。

JR九州も博多駅付近での道路陥没事故の発生を受け、博多地区の運転状況について「在来線・九州新幹線共に所定運転を行っております」(8日10時現在)と発表。JR西日本の運行情報でも、山陽新幹線の遅れなどの情報は報告されていない。西日本鉄道はバスの運行に関して、事故の影響で一部路線バスにおいて迂回運行を行っていると発表している。高速バスについては、博多バスターミナルと福岡空港国際線ターミナルで停電が発生したものの、福岡・福岡空港-熊本線の一部便が運行した他は通常通り運行しているとのこと。