東日本旅客鉄道(JR東日本)はこのほど、スマートフォン端末をJR東日本が発行する電子マネー「Suica」の決済端末として利用するため、その仕様策定に向けた検証を目的として、店舗での試行を開始する。

スマートフォン端末をJR東日本が発行する電子マネー「Suica」の決済端末として利用する全体構成図

スマートフォン端末搭載の近距離無線通信技術を使用して、Suicaから代金の引き去りを行う。今回の試行における決済処理では、トランザクション・メディア・ネットワークスの協力の下、携帯電話回線を通じてセンタ側で決済処理を行うシンクライアント方式を採用し、高いセキュリティを確保したという。

またスマートフォン端末は、ソニーモバイルコミュニケーションズの協力で、仕様策定の検討に向けてFeliCaリーダライタ RF性能検定に合格した初めてのスマートフォン端末「Xperia Z5 Compact」を使用する。

現在予定している試行は、「東京味わいフェスタ 2016」有楽町エリア(10月7日~9日/東京国際フォーラム地上広場(東京都千代田区))で展開される移動販売車における飲食物販売での支払い(ジェイアール東日本フードビジネス)、鉄道博物館(埼玉県さいたま市大宮区)における体験コーナー(10月24日~12月28日)での支払い(公益財団法人東日本鉄道文化財団)。今後、順次試行の箇所を増やすことも検討するとのこと。