カンタス航空(本社: オーストラリア)は12月16日より、高まる需要への対応とアジア市場への戦略的なステップとして、成田=メルボルン間のデイリー直行便を運航。新路線の機材は、改装されたA330-300で、2クラス制(座席数は297席)となる。

12月16日より、成田=メルボルン線を毎日運航

カンタスの人気路線で2015年に就航した羽田=シドニー線、成田=ブリスベン線に新路線が加わることで、ジェットスターの日本国内線ネットワークやカンタスグループのニュージーランド路線を含んだカンタスグループのネットワークに乗り換えが可能となる。

日本からオーストラリアへの渡航者は、2015/2016年の会計年度(2015年7月~2016年6月)で17%増加しており、渡航者の現地での消費額は15億豪ドル、前年比で14%増となっている。また、オーストラリア人の日本への渡航者数は2015年で24%増と急増している。カンタスの2015年の会計年度と比較したところ、カンタスのアジアへの輸送量は17%増となっており、同社はアジアがより一層重要な市場となっているという見解を示している。

カンタスとジェットスターは12月~2017年2月のホリデーシーズンの間、共に成田=メルボルン間を運航。ジェットスターによる同路線のフライトは、2017年2月25日をもって休止を予定している。

カンタス国際線部門のCEOであるギャレス・エバンズ氏は、「この新路線はカンタスの日豪間の長い歴史において、重要な意味を持つ拡張となるでしょう。われわれの2ブランド戦略と両者が保有する機材は、各路線に最適な機材を配置し、需要に迅速に対応することを可能にしています。本路線の使用機材A330は世界的に高い評価をいただいており、新路線のお客さまにも改装された機内にご満足いただけることでしょう」とコメントしている。

カンタスの新路線、成田=メルボルンの12月16日以降のフライトは、9月16日より予約を開始。羽田=シドニー線と成田=ブリスベン線をすでに予約している人も、成田=メルボルン線に変更することができる。2017年2月26日以降のジェットスターの成田=メルボルン線の予約者には、カンタスの成田=メルボルン線への振替を案内しているが、ジェットスターは成田=ゴールドコースト/ケアンズ線の直行便は、今後も引き続き運航する。