JR西日本岡山支社は、4~6月に開催された「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」に合わせて運行開始した「ノスタルジー」車両について、秋以降は月に1回程度、岡山県北部エリアを中心に臨時列車として運転すると発表した。

キハ47形「ノスタルジー」車両

「ノスタルジー」車両はキハ47形(2両編成)を改造し、瓶ジュース用の栓抜きや青色のモケット(シート生地)、JNRロゴ入り扇風機などの懐かしい内装を復刻。外観も昭和30~40年代に気動車の一般車両で使われた朱色とクリーム色のカラーリングを復刻している。秋の運転は10月10日と11月12・13日に実施され、10月は「姫新線開業80周年記念号」、11月は「秋のみまさかスローライフ列車」として運行される。

「姫新線開業80周年記念号」(2両編成・全車指定席)は往路・復路でルートが異なり、往路は姫新線新見~美作江見間、復路は美作江見~津山~岡山間を姫新線・津山線経由で運行。往路は中国勝山駅と津山駅で1時間程度停車し、地元ガイドによる町並み散策や蔵元の酒の試飲(中国勝山駅)、「津山まなびの鉄道館」見学(津山駅)などを体験できる。走行中の車内では、岡山県北部エリアを中心とする地元で愛される食産品などの販売を行う。

「秋のみまさかスローライフ列車」(3両編成)は、11月12・13日ともに津山~智頭間で1往復運転。往路に立ち寄る美作滝尾駅では、地元特産品や特製弁当の販売、鉄道関係品の展示、映画『男はつらいよ』ロケ風景や懐かしい鉄道風景などのパネル・ポスター展示などを実施する。往路・復路ともに停車する美作加茂駅では、地元有志による餅まきや、タブレット(通票)を使った撮影会などを行う。

その他の停車駅でも、特産品の販売や地元の人によるもてなしなどを行うとのこと。3両編成のうち1・2号車が自由席、3号車が指定席となる。