カードの管理方法は?

――続いて、カードの管理について聞いていきます。クレジットカードは何枚くらい持つのがいいんですか?

クレジットカードは1枚が良いと思います。理由として、1つ目はポイントです。カードを数枚持っていると、それぞれでポイントを貯めると、把握しきれず結局使わずに交換したことがないという方が多いためです。その1枚を選ぶ方法は、自分が一番よく使っている企業であるかどうかです。ポイントは買い物のたびに端数などの割引に使うのではなく、1年間貯めたらご褒美としてほしいものに使うと良いと思います。

2つ目は信用です。クレジットカードは信用情報機関が、皆さんが使っているローンの状況を記録しています。複数のクレジットカードを持っていると、それぞれいくらの請求があるか把握しづらく、残高不足による支払い遅延が起こりやすくなります。支払いの期限までに入金が遅れてしまった場合、その情報は信用情報機関に記録されます。こうして、過去に入金遅れがある人には、銀行はお金を貸してくれない場合があります。信用が低い、とみなされてしまうのです。

そういった、ポイントと信用の観点から1枚に絞ることをおすすめしています。

――ポイントカードもあまり持たない方がいいんですか?

ポイントカードは3枚までが良いと思います。選ぶ基準は、1年以内に換金あるいは商品に替えたお店のカードに決めてください。その基準で選んでもらうと、みなさんほぼほぼ3、4枚になります(笑)。

――キャッシュカードはどうでしょうか?

キャッシュカードでお金をおろすのは月に1、2回。ということは、お財布に入れておかなくていいんです。その代わり、いざという時のためにカード入れの見やすいところに、おまもりとして「3つ折りの1万円」を入れておきましょう。

――「3つ折りの1万円」はどんなふうに管理すればいいですか

たとえ使わなくてすんだとしても、月に一度は必ず、「3つ折りの1万円」を交換しましょう。ずっと入れっ放しにしていると、入れている意味を忘れてしまう。月に1回「今月はやれたぞ! 」と1万円を折って交換できると自信がつくと思うので、そういう意味でも大事ですね。

――身分証明書や、レシートや領収書は?

持ち歩く身分証明書は1枚に。レシートはなるべくもらわない。もらってもすぐ捨てるようにしています。領収書は手帳やかばんの内ポケットや、自分の携帯用のケースに入れるのも良いですね。

財布の中身はものを一度入れ始めると、すぐに増えます。部屋の中と同じです。習慣として必ず、持ち歩くカードを絞って、収納する定位置も決めた方がいいと思います。