レインボー、ブラックモアズ・レインボーともいうが知らない人はいない、偉大なハードロックバンドである。しかし僕が好きな時期は短く1975年のデビューから1978年発表のバビロンの城門までである。わずかアルバム3枚。でも僕の中の好きなハードロックベスト3には常にランクインしているところがまた、偉大なのだ。

余談だがアンケート回答者は今回も1日半弱の期間で1,000名を突破している。男性回答者が800名を超えているのは、同世代の僕としても頷ける。中学・高校とハードロックを聞いている女の子なんて見かけなかったから。

銀嶺の覇者と虹を翔る覇者 どっちが好き?

リッチー・ブラックモアズ・レインボー
銀嶺の覇者(1975年発売)
ユニバーサルミュージック

ブラックモアズ・レインボー
虹を翔る覇者(1976年発売)
ユニバーサルミュージック

デビューアルバムと、最高傑作の比較である。もちろん、レインボーの最高傑作は他にあるっ! という読者もいるだろう。でも僕の中では虹を翔る覇者が最高のハードロックである。

ほらほら、55.5%となかなか言い勝ちっぷりである。1stの銀嶺の覇者のアルバムタイトル曲なんて、後のレインボーの形を決定したすばらしい曲だし、ブラックモアがディープ・パープルに、まだ片足を突っ込んだ状態でのレコーディングだったりと条件は最善ではないのに、出来はすごくいい。しかし虹を翔る覇者はさらに上回り、コロコロと入れ替わったメンバーのなかでも最高のドラマーを迎え完成度の高いサウンドだ。コージー・パウエルの木の樽でも叩いているような堅いスネアとタム、ツーバスの16ビートなど、あと4年ほど後に来るヘヴィメタルブームの礎となったのです。

バビロンの城門(1978年)とダウン・トゥ・アース(1979年) どっちが好き?

レインボー
バビロンの城門(1978年発売)
ユニバーサルミュージック

レインボー
ダウン・トゥ・アース(1979年発売)
ユニバーサルミュージック

バビロンの城門は、虹を翔る覇者の正常進化形というか、音も曲作りも前作を踏襲し、様式美満載のタイトル曲やロング・リヴ・ロックン・ロールなど、納得できる曲が数多く収録されている。ロニー・ジェイムス・ディオの伸びやかなシャウトもいい。しかしダウン・トゥ・アースは……

やはり、みなさん、ダウン・トゥ・アースはお気に召さないでしょうね、39%だもんね。なんというか、音もチャチだし、曲は米ヒットチャートに乗せたくてしかたない、って感じの3分くらいの曲ばかりなのだ。ヴォーカルがグラハム・ボネット代わったのも僕にとっては痛かった。コージー・パウエルが唯一の救いだった。

ヴォーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオとグラハム・ボネット どっちが好き?

グラハム・ボネットの動画しかオフィシャルでは見つからず。

あり得ないほどの僅差で辛勝のディオ。どうしたんだ!? アルバム対決ではディオの勝利を確信していたのに……。もうなにも言いたくない。

レインボーのヒット曲、銀嶺の覇者とスターストラック どっちが好き?

1stと2ndのシングルカット曲の比較だ。気を取り直して見てみよう。意外なことに2ndアルバムのスターストラックが47.5%と過半数を維持できなかった。銀嶺の覇者よりも音も重くなり、キレもよくなったリフでオーバーダビングがきれいに決まっているのに、謎な結果である。みなさん、もう一度聞き比べて欲しい。

レインボーの長い曲、スターゲイザーア・ライト・イン・ザ・ブラック どっちが好き?

どちらもアルバム、虹を翔る覇者のB面に収録された曲です。若い読者への説明ですが、その昔、アルバムはLPというレコード盤でA面、B面とうら表に曲が入っていました。この2曲はB面に2曲しか入っていません。それぞれ8分26秒と8分12秒の曲です。

僕も個人的にこの結果に賛成。60%という立派な過半数です。曲もスターゲイザーの中盤とエンディングにあるストリングスのリフレインが重厚で、まさにブラックモアがやりたかった音楽なのだろうと心酔したものです。

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余韻に浸ったところで、読者のコメントを紹介しよう。

ペンネームなし「伸びのある声が好きです。ザワザワ胸が落ち着けない時は 思いっきり 大音量で 車で聞いています」(山形52歳女性)
──いいですね。大音量で聞くのはロックの基本ですね。ザワザワが気になるとこですが……

ペンネームろたるさん「リッチーのスライドってうまい方ですか?」(東京42歳男性)
──う~ん、あれは味ではないですか? ご本人はよく使いますね。スライド自体はジョージ・ハリスンの方がはるかにうまいですね。

こんな対決がみたい! というものもいくつかご紹介しよう。

ペンネームなし「ディープパープルの第二期から第七期」(東京49歳男性)
──なかなか深めに突っ込んできますね、考えておきましょう。

ペンネームなし「ジューダス・プリースト VS アイアン・メイデン、イングウェイ VS マーティー・フリードマン、メタリカ VS メガデス」(群馬54歳男性)
──強烈なメタルファンからの3連発ですね、趣味が手に取るようにわかります。
でもやりません。僕に愛がないから。

さて次回のアンケートはジョージ・ハリスンに的を絞って伺います。ぜひご参加ください。期間は本日8月30日(火)18:00~9月1日(木)23:59。詳しくはマイナビニュース、会員ページをご覧ください。

調査時期: 2016年8月26日~28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 40歳以上1,068名(男性830名 女性238名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート