女優・山谷花純が、『シンデレラゲーム』(10月1日公開)で映画初主演を務めることが18日、発表された。

映画『シンデレラゲーム』で灰谷沙奈役を演じる山谷花純

原作は、新井淳平氏による同名小説。主人公は、所属するアイドルユニットの解散公演を終え、悲しみに暮れる灰谷沙奈だ。孤島で目覚めた彼女の周りには、同様に拉致されたアイドルたちの姿が。そこにタキモトと名乗る男が現れ、「あなたたちにはこれからシンデレラゲームに参加していただきます!」と宣言される。ゲームでトーナメント制のサバイバル・カードバトルを勝ち抜けば、トップアイドルになれるといい、敗者には死が待つ過酷な戦いに沙奈も参加していく。

沙奈を演じる山谷のほか、発表されたキャストは、駿河太郎、清水あいり、阿知波妃皇、元乙女新党・其原有沙の4人。『死んだ目をした少年』(15年)などで高い評価を得た、加納隼監督がメガホンを取る。

「私にとって主役というのは、手を伸ばしてもなかなか届かなくて、常に自分の胸の中でいつかいつかと叫んでいた存在でした」と話す山谷。台本を開いた際に、「1番最初に自分の名前がある。それを目にした瞬間、やっぱり大きくて特別だなってただ呆然(ぼうぜん)とその1ページを見つめました」「大きな責任を強く感じました」と緊張気味に振り返る。

原作書影 (C)新井淳平/アミューズメントメディア総合学院 AMG出版

本作については、「アイドルとデスゲームという異色な2つが組み合わさってできています」と説明。続けて、「その異なる対象がぶつかった瞬間に強く光る人間の本心の輝きが今作の見どころだなっていうのが第一印象」と感想を述べる。

演じる沙奈のことは、「"自分の意思が薄くすぐに人と自分を比べる"そんな弱い印象を持つ子」と分析。「そんな役が真ん中にくるからこそ最初から最後まで弱さに隠れた強さがブレてはいけない」と強い意気込みを示しており、「シンデレラに輝くための条件とは何か? シンデレラに輝いた人は、どんな顔を見せるのか。その答えは、『シンデレラゲーム』の作品の中に刻まれています。公開まで楽しみに」と呼びかけている。

一方、タキモト役の駿河は、「説明ぜりふの嵐、出演が決定したのも、台本もらったのも1週間前と、かなり過酷な撮影でした」と苦笑。それでも「今までやった事ない非道な役柄で挑戦させてもらえたのは有り難かった」と役者としての喜びを口にする。自身と同じグラビアアイドルの紫垣菖蒲役を務める清水は、「その役を任せていただけることは本当に光栄な事」とした上で、「今持っている自分の全てを出し切らなくては! 生半可な気持ちでは挑めない」と思い入れを込めつつ、力強く語った。

山谷花純

駿河太郎

清水あいり

阿知波妃皇

其原有沙

(C)2016「シンデレラゲーム」製作委員会