落語家・笑福亭鶴瓶の息子で、TBS系ドラマ『半沢直樹』の伊勢島ホテル社長を演じた俳優・駿河太郎が、映画『オー! ファーザー』(5月24日公開)でフィクサーの側近・古谷を演じた。その登場シーンが12日、初公開された。

映画『オー! ファーザー』で古谷役を演じた駿河太郎(写真中央)

原作は、『重力ピエロ』『ゴールデンスランバー』などで知られる作家・伊坂幸太郎の同名小説。4人の親父を持つ高校生・由紀夫が、奇妙な同居生活を続ける4人の父親と共に、ある事件に巻き込まれていく。主人公の由紀夫を岡田将生、4人の父親を佐野史郎、河原雅彦、宮川大輔、村上淳が演じる。

街のフィクサー・富田林(柄本明)の側近で、ギャングを取り仕切る古谷役として登場する駿河。原作では、"チンピラ牛蒡"と呼ばれる軍団の一員で風貌は"ギャル男"だが、本作では黒スーツとシャツに身を包み、闇社会の男を彷彿とさせる。今回公開された約1分間の映像は、そのギャングたちが由紀夫と友人を取り囲み、古谷がその友人を連れ去ろうとするシーン。父親が富田林の知り合いで本人も顔なじみである由紀夫は、古谷に「俺の父親が富田林さんと知り合いなんです。話しさせてもらえませんか」と願い出る。由紀夫の言葉に首を鳴らしながらゆっくりと歩み寄る古谷。「お前、富田林さんとか軽々しく言わない方がいいぞ」と指摘し、自身は"富田林さん"を連呼しながら、ちょうど富田林から着信のあった携帯を由紀夫に渡す。

本作でメガホンをとった藤井道人監督は、古谷について「富田林の側近なので、牛蒡軍団とは一線を画さなければならなかった」と明かす。原作での富田林は、「見た目は普通の人だが実は怖い」という設定だったため、古谷がヤクザ映画のような人物では駿河が引き立たないと考え、役柄を模索。"不気味"を念頭に駿河と意見交換をする中で、最終的に「ロボコップ風にまばたきをせずに止まってしゃべるという演出」にたどりついた。

こうして、原作の実写化ならではの試行錯誤の末、古谷というキャラクターは誕生した。駿河の演技は、お笑いコンビ・モンスターエンジンのコントネタを連想させることから、現場では「神々の遊び」といじられていたという。

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