大阪府はこのほど、東京圏在住の社会人や学生を対象とした「大阪おためし移住プロジェクト(通称:ボケない大阪移住プロジェクト)」の参加者の募集を開始した。参加者の募集期間は2016年9月11日18時まで、事業期間は2017年3月31日まで。

「大阪おためし移住プロジェクト」トップページ(出典:大阪おためし移住プロジェクトWebサイト)

ツッコミ待ち? の公式サイトもオープン

同プロジェクトは、移住を考えている東京圏の人々に、大阪でチャレンジしたくなるような仕事とエリアの情報と、「おためし移住プログラム」を提供することで、UIJターンを促進するもの。

移住プログラムは3種類を用意。「課題解決型仕事体験!」では、個性的な大阪企業15社から1社を選び、その企業で課題解決に向けた仕事を体験する。「スタートアップ企業で、起業体験!」では、大阪への進出を考える企業やスタートアップ段階にあるプロジェクトに参加。「大阪のIT企業にブレストで挑戦!」では、IT企業とチームを組み、中小企業の生産向上に向けIoTをテーマにブレインストーミングを実施する。

アドバイザリーメンバーには、面白法人カヤック代表取締役CEOの柳澤大輔氏、スマイルズ代表取締役社長の遠山正道氏、CAMPFIRE代表取締役社長の家入一真氏を迎え、参加者のサポート・アドバイスを行う。

対象は、東京圏に在住の社会人(在職中、転職活動中の人)、及び東京圏に在住の学生(短大、専門学校、大学、大学院に在学中の学生)。なお、プログラムにより対象は異なる。

併せて同プロジェクトの公式サイトをオープン。Web限定スペシャルムービー『東京で本当にあった怖い話』など、東京圏からの"ツッコミ"を待つようなユニークなサイトとなっている。

府の担当者は「大阪府は昨年度からUIJターン事業を開始し、東京圏の就業者や学生に大阪の企業へ就職してほしいという趣旨で取り組んできたが、なかなかうまく進まない状況が続いていた。そういった中、大阪の企業でいったん就業体験する場を作ろうと考え、今回の事業を開始した」と説明。

また、「ボケない大阪にツッコメ!」というキャッチフレーズについては、「東京の人からみると、『大阪はボケとツッコミの街で、話にオチを付けなければいけない』『怖い』といったイメージを持たれているところがある。だが実際はそうではなく、魅力的な会社も多く住環境も良いというところを、まっすぐに見てほしい、ボケてない大阪にチャレンジしてほしいという意図を込めた」(同担当)と話している。