やつらが20年ぶりに降臨! 人類と異星人との死闘を描いたSFパニック映画が、圧倒的にスケールアップした続編『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』として、7月9日に上陸する。本作を引っさげて来日したイケメン俳優リアム・ヘムズワースと、ダンディなベテラン俳優ジェフ・ゴールドブラムを直撃し、気になる撮影裏話について聞いた。

左からジェフ・ゴールドブラム、リアム・ヘムズワース

映画で描かれる時間軸も、人類がエイリアンとの戦いに勝利した『インデペンデンス・デイ』から20年後だ。新たな襲来に備え、地球防衛システムを構築してきた人類たち。ところが2016年7月、遥かに進化を遂げたエイリアンたちが、巨大な宇宙船で地球に猛攻撃を仕掛けてくる!

リアムは、血気盛んな戦闘機のパイロット、ジェイク・モリソン役を、ジェフは前作に続き、いまはESD(地球宇宙防衛)部長となった天才エンジニア・デイビッド・レヴィンソン役を演じた。インタビューでは、本作ですっかり意気投合した2人が、フレンドリーな掛け合いを見せてくれた。

――前作の宇宙船も大きかったですが、今回の宇宙船はアメリカ全土を覆ってしまうくらいのメガサイズでした。あの発想力に驚きましたよ。

ジェフ:あれは大きかったよね。ローランド・エメリッヒ監督は、宇宙船なんだからもっと小さい方がいいと言ったんだけど、リアムがすごく大きいのがいいと言い張って、彼のアイデアが採用されたんだ。やっぱりオーストラリア人は大きいのが好きなんだね。

リアム:アハハハ。ジェフ、違うでしょ。

ジェフ:まあ、今のはジョークだ(笑)。もちろん、考えたのはローランド・エメリッヒ監督だよ。すごいことを考えるよね。

――リアムさんは、今回アクションシーンも多かったと思いますが、一番大変だったシーンについて教えてください。

リアム:砂漠のロケで、宇宙船を前にしてエイリアンと格闘するシーンが本当に大変だったよ。朝早くから現場に入って、とにかく時間がかかる撮影だったんだけど、その日、僕はおなかを壊していてね。すごく体調が悪かったから本当に苦労したんだ。もちろん役者だから当たり前のことだけど、大掛かりな撮影の時は、大勢のキャストやスタッフが関わってくるから責任重大だよ。

ジェフ:僕は、彼が体調の悪かった日に、そこにいられてうれしかったよ。彼のゲロを集めてボトルに保管してあるんだ。あ、ペンダントにミニボトルをつけて、いつも身につけてるからね。

リアム:ジェフ、やめてくれよ(苦笑)。そんなわけないだろ。

ジェフ:リアムはつれないんだ。撮影が終わったら、僕が電話をしてもコールバックしてくれないし。そうなると、僕は死んだも同然だ。まあ、現場でも「リアム」と呼んだら返事をしてくれなかったかな。彼は「ジェイク」と呼んだ時だけ答えてくれた。

リアム:そうなんだよね。僕は役に入りこんでしまうタイプなんだ。でも、ジェフはいつもこんなふうにジョークを飛ばしてくれたよ。

――今回、映画さながらにインターナショナルなキャストと共演されています。女優では、フランス人女優シャーロット・ゲンズブールや、香港からアンジェラ・ベイビーが参加しています。お二人と共演した感想を聞かせてください。

リアム:僕は、アンジェラと共演するシーンがあったけど、とても素晴らしい人だった。なんといっても美しいから、スクリーン映えするんだよね。

ジェフ:いいなあ。僕ももっとアンジェラと絡むシーンが欲しかったよ。でも、今回シャーロットとは共演シーンがたくさんあって楽しかったな。彼女もいっしょにいるとすごく楽しい人だったし、演技も素晴らしかった。しかもミュージシャンでもあるからすごいよね。

――“インデペンデンス・デイ”にかけて、お二人の人生にとっての独立記念日について教えていただけますか?

ジェフ:僕は18歳で童貞を失った日がマイ独立記念日だ。

リアム:アハハハ(苦笑)。その話、僕、聞いたよ。

ジェフ:相手はコスチュームを着ている人だった。まあ、詳しくは言えないけど、そこが始まりだったね。若かったからとても印象に残っているよ。

リアム:こういう話題になると困っちゃうな(苦笑)。僕は、運転免許を取得した日にしておくよ。18歳で免許を取ったんだけど、その日が僕にとってのインデペンデンス・デイかな。今でもよくドライブはするよ。LAは特に車がないとダメだね。

――『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』には、平和を願ういろんなメッセージが込められていると思いました。お二人は本作にどんな思いを込められましたか?

リアム:本作は、基本的にはエンターテインメント作品だと思っている。でも、世界中の人々が互いに争うことをやめて結束し、いろんな問題をみんなで解決していこうという姿勢は理想的だと思ったし、そういうメッセージが伝わればいいなとは思っているよ。

ジェフ:その通り。平和が何より大切なんだ。本当にささいなバカバカしいことで人間同士が争うなんて愚かしいことだと思う。緊急事態に備え、世界が1つになる、みんなが団結することが大事だよ。だからぜひ、この映画を観てくれ!

■プロフィール
リアム・ヘムズワース
1990年生まれ、オーストラリア出身。兄のルーク・ヘムズワース、クリス・ヘムズワースも俳優。『ラスト・ソング』(10)で映画デビュー。『エクスペンダブルズ2』(12)で注目され、『ハンガー・ゲーム』シリーズ4作のゲイル・ホーソーン役で人気を博す。

ジェフ・ゴールドブラム
1952年生まれ、アメリカ出身。端役を経て『ナッシュビル』(75)や『アニー・ホール』(77)に出演。『ザ・フライ』(86)でハエと合体する科学者役を演じ、脚光を浴びる。主な出演作は『ジュラシック・パーク』シリーズ、『インデペンデンス・デイ』(96)など。『マイティ・ソー』シリーズの新作『Thor:Ragnarok』が待機中。

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